富士谷成章

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
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富士谷成章

国語学上の業績】彼は国語学者として劃期的の業績を遺した。

(一)品詞の分類。彼は語を「名」「装」「挿頭」「脚結」の四つに分類した。語を品詞に分けて研究することは、実に成章に姶まつたのである。この分類法鈴木朖東条義門等に影響した。

(二)国語の時代的区分。彼は国語を上代・中世・近古と分け、更に細別して上代から彼の時代までを六期に分けてゐる。その時代区分は、直に妥当とは云へないが、かくの如く時代を分つて研究する事は、また彼に始まつたものである。

(三)装の研究。謂はゆる「装」とは、動詞形容詞に当るものであるが、動詞(事《こと》といふ)と形容詞(状《さま》と云ふ)に分けて、その活用を八段に分けた。之の研究は及び義門活用研究に重大な影饗を与へたもので、活用研究上特筆大書しなければならぬものである。

(四)挿頭及び脚結の研究。「挿頭」「脚結」と云ふ分類法は、爾後の学界では用ひられなかつたが、一々の挿頭脚結の研究には、今後の学界にも貢献すべきものが少くない。

(五)彼は豊富な材料を以て緻密分析的研究を進めた。その優れた識見と科学的研究法とは、その後の学界に大きな影響を与へてゐる。彼は宣長と同時代の人であるが、門下が発展しなかつたために、名声は宣長よりも遥かに劣つてゐるが、国語学上の業績は、決して宣長に劣るものではない。

【参考】学界の偉人 西村天囚    〔亀田〕

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/26383699.html

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/daijinmei/hu/hu020.html (富士谷層城)

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E8%B0%B7%E6%88%90%E7%AB%A0/

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