大和詞

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
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2020年1月末に消えるそうですが、移転先は未定です。

大和詞

書名

岡島蔵本

世の中のまゝにならぬはいなものじや

もみひく賤之女のみのも人のこゝろを

種として万のことの葉とぞなせりけり

爰にやまと詞とてあさくさ川のふか

きたは事にも風俗やはらかに艶なる詞

こそしけれと云なせり しかはあれど道ふみ

わけされはしりかたし 其流の功者に聞よる

へき便舟なけれは藻鹽草硯の水辺に

書あつめ下にことはり書して戀の詞世話

抔追加して板にちりはめ人のためにとする

のみ

十一月吉日 本屋佐七

岡島蔵本その2

外題「新板増補/大和詞大全 完」

世の中のまゝにならぬはいなものじや

もみひく賤之女のみのも人のこゝろを

種として万のことの葉とぞなせりけり

爰にやまと詞とてあさくさ川のふか

きたは事にも風俗やはらかに艶なる詞

こそしけれと云なせり しかはあれど道ふみ

わけされはしりかたし 其流の功者に聞よる

へき便舟なけれは藻鹽草硯の水辺に

書あつめ下にことはり書して戀の詞世話

抔追加して板にちりはめ人のためにとする

のみ

宝暦六子年孟春 京寺町通松原上ル町 菱屋治兵衛

岡島蔵本その3

外題「やまと詞大成」

やまと詞之序

それ哥は天地いまだひらけざる時

より出来しとかや されば青きをふみ

てよろこぶ野辺の鶯 黄ばみ落るを

おしむ谷の鮴もちいづれか敷島の

道しるべならざらん 千早振神代の

俳優は人の世にをよんで俳諧

つらねさかんにたのしみもてあそべ

り 是を好めるうなひ子のたより

ともなりねかしと中村氏冨丸が

心をよする波の間に/\ひろい集め

をきし玉をかいやり捨んも此道

の本意にあらざればとてあづ

さにちりばめんとするになを

つくば山のしげきことの葉なれ

ば此面彼面にしりがたく岩瀬

の森のいはれぬたくひはもり

ながら編なしてやまとこと葉

名づく このおもむきをやつかれ

にいさゝか述よといふにいなみ

がたくて拙き硯をならしの

をかの露ばかり筆をくはふる

ものならし

久楽山人書

于時 享保十二丁未年正月吉日

内題「増補大和言葉

享保十一丙午年八月吉日

寺町通松原上ル町 菱屋治兵衛

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。