国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2007-08-16

[]「なんばん」(『梅の塵』) 「なんばん」(『[[梅の塵]]』) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「なんばん」(『[[梅の塵]]』) - 国語史資料の連関 「なんばん」(『[[梅の塵]]』) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

○なん蛮の事

越前の国、また近江の国、処によりて、唐がらしを南蛮といふ。又江戸にて云。唐もろこしを、南ばん黍といふ。又皇都《かみがた》にては、是を南蛮と云。元此両品。南蛮国より渡りたるもの故、かく国々にて呼ものならむ。又越後の国にても、唐がらしを南ばんと云にや。彼獅子舞の囃し言葉に、○しちや、かたばち、小桶でもてこひ、すつてんてれつく、庄助さん、なんばん、喰つても、からくもねへといふ。

日本随筆大成〈第2期 第2巻〉

日本随筆大成〈第2期 第2巻〉

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2007-07-10

[]浜荻(三册子) 浜荻([[三册子]]) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 浜荻([[三册子]]) - 国語史資料の連関 浜荻([[三册子]]) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント


い勢の濱荻、芦にあらず。荻に似たる物にて別也。いせに限也。

去来抄/三冊子/旅寝論 (岩波文庫 黄 208-1)

去来抄/三冊子/旅寝論 (岩波文庫 黄 208-1)


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2007-05-20

[]上方と江戸皇都午睡上方と江戸([[皇都午睡]]) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 上方と江戸([[皇都午睡]]) - 国語史資料の連関 上方と江戸([[皇都午睡]]) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント


皇都午睡三編上〕

京大坂を上方と一ツに唱へて先にいひ、江戸の唱への變りしを後に云に言語道具食物と部分《ぶふん》のしたき物なれど中々|際限《さいげん》なきことなれバ混雜して思ひ出る儘に記せバ重なるもあり、落せるも有べし其心にて讀玉ふべし。

上方にて買《かう》て来るを、江戸にて買《かつ》て來る、

借《かつ》て來るを借《かり》て來る、

大きいを恐しい、

仰山《げうさん》を大騒《たいそう》、

そふじやさかいをだから、

糸様をお娘様《じゃうさま》……

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古事類苑人部十一言語

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2007-05-19

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皇都午睡三編上〕

三都と詞をわけて云時には、江戸詞は耳立聞え、京大坂とはさまで替りたる詞もなし、是は詞の延縮《のびちゞみ》引か放すかといふ計の違ひなれば也、江戸とても尊き人々には聊も詞は替りたることなき者也、いはゞ文通書状に書送るに、江戸なればとて、訛を入て書送ること有まじ、それにて通る所を見れば、江戸詞とは中分より下賤の詞也、

然《しか》としたる書籍にも記《しるさ》ざれどもことをかゝず、江戸の上製菓子屋に京都御菓子と印《しる》せる所多くして京大坂は長崎御菓子と印せバ長崎にてはまた京都菓子と云。大坂には烟草入|煙管《きせる》ハ大方江戸|物産《ぶっさん》といヘば江戸にてハ何かの物を下り/\とて皆大坂の物と呼て賣る。然れバ都曾の地ハ名前をかることお互ひ也としるべし

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古事類苑人部十一言語

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2007-05-18

[]京と大阪皇都午睡京と大阪(皇都午睡) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 京と大阪(皇都午睡) - 国語史資料の連関 京と大阪(皇都午睡) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント


皇都午睡三編上〕

京と大坂と一夜の船の隔あるにさへ、

大坂の「温《ぬく》ひ」は京で「暖《あたゝか》ひ」、

京の「きつい」は、大坂の「ゑらい」、

大坂の「大きい」、京で「いつかい」、

大坂で「どゑらひ」は、京で「仰山」、

大坂の「そふじやさかひ」は、京で「そじやけんど」、

大坂の「こちへ遣せ」を京で「爰へ来しや」、

京で「調《とゝの》へて來《く》る」を大坂で「買《か》ふてくる」、

京の「浅瓜《あさうり》」を大坂で「白うり」、

京で「かぼちや」を大坂で「南京《なんきん》」、

京で「腫物《できもの》」を大坂で「でんぼ」、

京で「目疣《めいぼ》」を大坂で「めばつこ」、

京の「辻子《づし》」は大坂の「小路《せうじ》」、

京の「鹽梅《あんばい》よし」を大坂で「田樂《でんがく》」、

京の「燃掻《をきかき》」大坂で「十能《じうのう》」、

京の「ちろり」を「湯婆《たんぼ》」、

京で「鞍掛《くらかけ》」を大坂で「踏《ふまへ》」、

京で「道を上《あが》る下《さが》る」を大坂で「東へ入《いる》とか南へ行《いく》」とか、

京の「くしたくさん」を大坂で「おこしたおこさぬ」。

此餘澤山に有べけれど。五音清濁呂律の運びにていふ程の詞通ぜずして年老《ねんろう》の人に聞ねバしれぬといふ程のことは絶てなし。

門々を賣歩行《うりあるく》賣聲などは、其地の者さへ何を賣やらんと見届てしること也。京にて蜆《しゞみ》を賣聲に「めヱ/\」と賣《うり》、「氷魚《ひを》へ/\」、「酢莖《すくき》買んせんか」など、賣聲適に上京したるもの解《げ》すべからず。京都の人大坂へ下らば物賣聲《ものうりこゑ》さぞ解せぬ物多からん。

東都の人の口にかくれば京も大坂もひとつ國の様に心得居る其京と大坂の者の言語いか程か物の唱へも違はゞこそ、三十石の乘合毎度此論を聞ことなりされ共、京の者の物静《ものしづか》にそろ/\と大坂をなぐる、又大坂者ハ頭に血多く口やかましく大音にて詈るゆゑ、先大坂者が云ひ勝た様に聞ゆるなり。

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