国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2010-04-25

[]和漢混淆文大町桂月和漢混淆文(大町桂月) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 和漢混淆文(大町桂月) - 国語史資料の連関 和漢混淆文(大町桂月) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

鎌倉時代より起りかけし和漢混淆文は、一瀉千里の勢を以て、江戸時代文壇に浸入し、史伝あり、史論あり、政治の論あり、哲学の書あり、道徳の書あり、小説あり、院本あり、当時の時文となりて、、今の世に及べり

『中村幸彦著述集2近世的表現』p.102

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2010-03-22

[][][]男から女への手紙貝原益軒書禮口訣」) 男から女への手紙(貝原益軒「書禮口訣」) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 男から女への手紙(貝原益軒「書禮口訣」) - 国語史資料の連関 男から女への手紙(貝原益軒「書禮口訣」) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

一 女中へ男の方より遣状の事。假名にて、男の文體を少やはらかに書べし。女の文體に不v可v書。又艶書に似たる文言かくべからす。

「セクハラ禁止」というわけではない。

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2010-01-16

[]演説口調国木田独歩演説口調(国木田独歩) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 演説口調(国木田独歩) - 国語史資料の連関 演説口調(国木田独歩) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

岡本の言葉の未だ終らぬうち近藤は左の如く言つた。それが全《まる》で演説口調

『イヤどうも面白い恋愛談《ラブだん》を聴かされ我等一同感謝の至に堪ません。さりながらです、僕は岡本君の為めに其恋人の死を祝します、祝すといふが不穏当ならば喜びます、ひそかに喜びます、寧ろ喜びます、却て喜びます、若しも其少女にして死なゝんだならばです、其の結果の悲惨なる、必ず死の悲惨に増すものが有つたに違ひないと信ずる』

とまでは頗る真面目であつたが、自分でも少し可笑しくなつて来たか急に調子を変へ、声を低うし笑味《ゑみ》を含ませて、

(中略)

と少し真面目な口調に返り、

国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」

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2010-01-02

[]「『鶉衣』に収拾せられた也有の文」(永井荷風「雨瀟瀟」「『鶉衣』に収拾せられた也有の文」([[永井荷風「雨瀟瀟」]]) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「『鶉衣』に収拾せられた也有の文」([[永井荷風「雨瀟瀟」]]) - 国語史資料の連関 「『鶉衣』に収拾せられた也有の文」([[永井荷風「雨瀟瀟」]]) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

二葉亭四迷出でて以来殆ど現代小説の定形の如くなった言文一致体修辞法七五調をなした汀戸風詞曲の述作には害をなすものと思ったからである。このであるという文体についてはわたしは今日猶古人の文を読み返した後など殊に不快の感を禁じ得ないノデアル。わたしはどうかしてこの野卑蕪雑なデアルの文体を排棄しようと思ひながら多年の陋習遂に改むるによしなく空しく紅葉一葉の如き文才なきを歎じている次第であるノデアル。わたしはその時新曲の執筆に際して竹婦人が玉菊追善水調子「ちぎれ〳〵の雲見れば」或は又蘭洲追善浮瀬の「傘持つほどはなけれども三ツ四ツ濡るゝ」といふやうな凄艶なる章句に富んだものを書きたいと冀った。既にその前年一度医者より病の不治なる事を告げられてからわたしは唯自分だけの心やりとして死ぬまでにどうかして小説西鶴美文也有に似たものを一二篇なりと書いて見たいと思ってゐたのである。

 鶉衣に収拾せられた也有の文は既に蜀山人の嘆賞措かざりし処今更後人の推賞を俟つに及ばぬものであるが、わたしは反復朗読する毎に案を拍って此文こそ日本文明滅びざるかぎり日本言語漢字の用あるかぎり千年の後と雖も必ず日本文の模範となるべきものとなすのである。其の故は何かというに鶉衣の思想文章ほど複雑にして蘊蓄深く典故によるもの多きはない。其れにも係らず読過其調の清明流暢なる実にわが古今文学中その類例を見ざるもの。和漢古典のあらゆる文辞鶉衣を織成す緯となり元禄以後の俗体はその経をなしこれを彩るに也有一家の文藻と独自の奇才とを以てす。渾成完璧の語こゝに至るを得て始て許さるべきものであらう。

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2009-04-16

[]談話体演説体 談話体・演説体 - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 談話体・演説体 - 国語史資料の連関 談話体・演説体 - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

今日の口語にも談話体の外に、演説の体もある。論文の体もある。小説の体もある。紀行、叙事其々の体があって、自然の傾向は、言文一致会談話体一点張といふことを許しては居らぬ。

国学院雑誌 明治三四年五月二〇日号

森岡健二「言文一致体成立試論」

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