国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2018-04-05

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すでに別に書いたことだけれど、忍者という言い方が今日のように流布したのは、戦後、それも昭和三十年代以後のことにすぎない。

 正確にいえば、昭和三十一年『週刊新潮』の創刊とともに連載された五味康祐小説『柳生武芸帳』が忍者の語を用い、幕府大目付柳生家が忍者の頭目であったと新解釈する物語を展開させ、同年『東京新聞』連載の柴田錬三郎『剣は知っていた』も風の猿彦という忍者を活躍させた。ついで山田風太郎『甲賀忍法帖』や司馬遼太郎『梟の城』でも忍者の語がもっぼら用いられ、この間『柳生武芸帳』の映画化、テレビ映画隠密剣士』の放映があり、さらに白土三平『忍者武芸帳』、横山光輝『伊賀の影丸』などの劇画により、忍者という名詞は広く一般化したのである。

文庫 p.276-277

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