国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2014-05-01

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 工部省お雇いの来曼《ライマン》氏は日本文も書けて、ちっとも日本人と変らないが、先生にただ一つ困ることは、「きのうはわちきが、おまはンの方へ参るはずでありましたが」などということだという記事が、明治十二年二月七日の「朝野新聞」にある。

 ライマンさんは米国人で明治五年に招聘《しようへい》されて渡日して来た。ベンジャミン・スミス・ライマンという地質学者で、多大な貢献と親切な寄与とを、わが国と人とにしてくれ、優れた門人を日本人から出してくれた。ライマンさんの日本学は驚くべき急速度で発達し、草書体日本字を読み、日本の古い文学にも深い造詣《ぞうけい》があったのだから「わちきがおまはンの方へ参るはず」なぞと、式亭三馬山東京伝が書いただろう江戸下町の乙《おつ》な言葉だって、口を衝いて出てくるはずであった。(日本文の『来曼先生伝』*1一巻がある由)

長谷川伸『生きている小説中公文庫 p.155

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