間違い・不足などがありましたら、せせら笑って済ませずに、コメントを頂くか、よりよいものをどこかで公開なさっていただければ、幸甚至極です。
お国訛りとでもいゝましょうか、アイウエオのイとエとの差別が出来ない人がある。顛倒する人、ガ行の軟濁の出来ない人もあります。「げにげに」の「げ」の如きは、初めの「げ」は本音のまゝですが、二度目の「げ」は、鼻音の入った軟濁となります。
また「御」又は「五」などが文句の始と中とにある時、「何某」のガなど、篤と軟濁と硬濁の別を注意せねばなりません。又「七」はヒチ、「人」がシトと誤るなどもよく弁えておくべきです。
野口兼資『兼資藝談』p.53
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