国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2011-04-27

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 米洗ふ前に螢の二ツ三ツ

こはある有名なる俳諧師がものしたる句なり、この句を作り出てたる時、みつから大によろこび、当時の奇人香川景樹に示したりしに、景樹見て、いかにもおもしろし、されとその螢は死したるものと思はる、いかにと問ふ。俳諧師大にいかりてその故を詰る。景樹いふ、若し飛行するものならむには、[前に]を[前を] といはざるべからずと。こをきゝてその人大に悟るところありしよしものに見えたり。[に]といへば或一定の塲所をさし示す助辭にて、唯螢が前に落ちて動かずにある意なり。さるを[を]といへば「前を飛ぶ」「前を過ぐ」など、おのづから螢の飛び行くさまも見えて、全句浮動、あはれ、はじめて名吟ともいはるべきなり。

落合直文『将来の国文』。明治23年国民之友」(山本正秀近代文体形成資料 発生篇』pp.652-662)

kuzankuzan2014/11/16 18:09http://kotobakai.seesaa.net/article/8238775.html

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