国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2011-03-26

松尾捨治郎校註『あゆひ抄』おほむね上(10) 松尾捨治郎校註『あゆひ抄』おほむね上(10) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 松尾捨治郎校註『あゆひ抄』おほむね上(10) - 国語史資料の連関 松尾捨治郎校註『あゆひ抄』おほむね上(10) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント


 師曰、疑のかざしとは、いかに・いかで。いかなる・いかばかり・いかゞ・何・誰・いく・いつ・いづれ・などの類をいふ。これをよむときは、下にうち合べきやう(註一)さだまれるのりあり。但、たれも・いくかも・いつも・いづれも・など、ももじをそふれば、疑のこころうす(失)るゆゑに、下のうけざまも又かはれり。又、ももじそはねど(二)いく秋かきつ・いくへへだでつ(四)など末をもてうちあへる(五)は、只このももじをはぶきたる心にて、うたがひの打あひにあらず。



  註 (一) 結ぶべき法則。

(二) もが附かないでも。

(三) 新古今、秋、七夕のと渡る舟の梶の葉にいく秋、書きつ露の玉章。

(四) 新後撰、離別、都だに遠しと思ひし山の端を幾重へだてむ(つカ)峰の白雪。

(五) 終止形で結んである。

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