国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2010-04-12

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言葉清濁のふたつと。重き軽きの二は必ある也。もの皆清濁重きかるきあるは。即陰陽にして。天地おのつからのことわりなり。今のたゝことゝいへとも。清濁おもき軽きなき時は。分るへからす。古書仮字つかひわけたるも専ら其事と見ゆ。(中略)言辞のおもき軽きも。ことわりによりていはゝ。百千にわかるへけれと。こもあらはなるものは。いゐえゑをおのみと見ゆ。五十韻につらぬる則は。いえの声三ありといへとも。口に分るゝものは。おもきと軽きの二のみなり。かれたゝ二のみをわかてりと見ゆ よりておもふに。いにしへおのつから。大をおほと唱ふる音は重く。小ををといふは軽きなるへし。よりておほのほを略きておとのみいふ則は。その音おもきか故に。小の事とはならす。大小のことのみにも非す。おのつから軽く唱ふる物には。いえをの仮字を用ゐ。重きにはゐゑおの仮字を用ゐしなるヘし。されは二にはわかれて。三には分るへからす。悉曇にてはいえの音も三にわかると見ゆれと。わか国の声は。たゝおもき軽きの二つのみと見ゆ

上田秋成全集第六巻p.376

もろこしには声音言詞のわかちをいへども。わが国にしてはこゑとことばとのみ也。こゑには必|韻《ひゞき》あり。おもきあり。かろきあり。すめるあり。にごれる有は。声即音をかぬるが故に。字音の如くに声音とわけいふことばなし。

上田秋成全集第六巻p.383

軽重

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