国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2007-08-15

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   作家所生の言葉

「振っている」「高等遊民」「露悪家」「月並み」等の言葉の文壇に行われるようになったのは夏目先生から始まっている。こう言う作家|所生《しょせい》の言葉は夏目先生以後にもない訣ではない。久米正雄君所生の「微苦笑」「強気弱気」などはその最たるものであろう。なお又「等、等、等」と書いたりするのも宇野浩二君所生のものである。我我は常に意識して帽子を脱いでいるものではない。のみならず時には意識的には敵とし、怪物とし、犬となすものにもいつか帽子を脱いでいるものである。或作家を罵《ののし》る文章の中にもその作家の作った言葉の出るのは必ずしも偶然ではないかも知れない。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card158.html

昔の偽善家に対して、今は露悪家ばかりの状態にある。――君、露悪家という言葉を聞いたことがありますか」

「いいえ」

「今ぼくが即席に作った言葉だ。君もその露悪家の一人《いちにん》――だかどうだか、まあたぶんそうだろう。

三四郎


暉峻康隆『すらんぐ』カッパブックス

杉本つとむ『気になる語源』東京書籍

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