国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2007-06-03

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三 公界(くがい)はすでに三年の喪服(もふく)

馴染(なじみ)かさねて逢(あふ)客におまへのお字(あざな)は何と申ますと問ひかけられ。字(あざな)といふ事はしらぬが替名(かえな)は哥夕(かせき)といひますといふに。それは文盲(もんもう)なお名。歌(か)は柯也(かなり)とて枝葉(しよう)に風の吹を歌(うた)ふと訓(くん)じてよみます文字。又夕は月の字(じ)の半(なかば)にて月の初めて出る時は暮に西に見ゆるゆへ。夕を半月と申ます。字義ではいつかうつゞかぬ文字でござりますと貶(おと)されて。しからば前の替名は鬼笑(きせう)といふたそがれに仕(つかまつ)ろうといふを。いゑゝ鬼は山川(さんせん)の神霊(しんれい)なれば何をかわらひ給はん。いつかう熟字(じゆくじ)いたしませぬ。おまへは生質(せいしつ)御丈夫(じようぶ)なれば叔雄(しゆくゆう)と御付(つけ)遊ばせ。兄御のあるには叔の字を御付なさるゝが字例(れい)でござります。韻鏡(いんきよう)があらばつゐでにかゑしてあげますに真言寺へいたやうなかたづまるむつ言に。客は気をつまらして。能名かしらぬが医者(いしや)殿のやうなとむつかしがりて。それぎりに尋ねもせず。


韻鏡による姓名判断。


三沢諄治郎五音歌の考察」(甲南女子短大論叢四1959)

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