国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2007-05-23

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講談社学術文庫isbn:4061593153

なりめり、なりなり、とあるのが原型だろう。それがナッメリ、ナッナリとなり、「ッ」を書くのを省略して「なめり」「ななり」となった、という説明がよいと思う。

[……]

 繰り返すと、ナンメリ、ナンナリというよみはなかったろう。「ん」は古い表記促音便「ッ」をそう書いたにすぎないと思う。

引用終わり



「めり」「なり」がラ変でも連体形ではなく終止形につくものだった、というあたりはそれでよい(大野晋が『岩波古語辞典』に書いた「基本助動詞解説」によっている。「ありなり」の用例があるので示した方がよいと思うが)。


しかし、マ行ナ行の前の促音というのが、どういうものを想定しているのか(ひいては、促音とは、あるいは促音便とは何か)を示すべきであろう。大野晋の言うような、

伝聞推定の「なり」はラ変型活用の場合でもその終止形を承けた結果「あり」の「り」は撥音便「ん」となったが、「ん」は表記法として定着していなかったので、「あなり」または「あんなり」と書かれた。

で、なぜいけないのか、ということである。

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