国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2005-10-30

[]『福井県方言集』昭和六年 2 17:31 『福井県方言集』昭和六年 2 - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 『福井県方言集』昭和六年 2 - 国語史資料の連関 『福井県方言集』昭和六年 2 - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

さ,ざ

…ザ(アカンザ)|…よ(いけないよ)|「ザ」は「ぞ」の訛か|福足吉坂野丹南敦遠飯

…サ(イヨサ)|…ヨ(居ようよ)|「サ」は「よ」と「さあ」との両意を含む|足今丹

…サー(イコサー)|…よ(行こうよ)|「サー」は「よ」と「さあ」の両意を含む感じがする|福足吉坂野今丹南敦三飯

サイドチ|さいづち|「サイドチ」は「さいづち」の訛|吉坂野今丹南

サイナ|左様なら|「サイナ」は「左様なら」の訛、略|福足吉坂野今丹

サイナラ|左様なら|「サイナラ」は「左様なら」の訛|福足吉坂野今丹南三遠

サイマイ|火葬場|「サイマイ」は「三昧」の訛。「三昧」は墓場をいふのだが転用している|福南

…サカイ(オーキサカイ)|…から(大きいから)|「サカイ」は「然からに」が「サカニ」となり、更に訛ったものか|福吉坂野

…サカエ(イクサカエ)|…から(行くから)|「サカイ」は「然からに」が「サカニ」となり、「サカイ」となり更に訛ったか|野敦三遠飯

…サカエニ(イクサカエニ)|…から。ので、(行くので)|「サカイ」は「然からに」が「サカニ」となり、「サカイ」になりさらに「サカエ」に訛ったものへ「ニ」を附けたか|足坂野南三飯

サガネル|探す。尋ねる|「サガネル」は「探し尋ねる」の混成語か|福足吉坂野今丹南

…サケニ(イクサケニ)|…からねえ(行くからして)|「サケニ」は方言「サカエニ」の約|足坂野丹南

…サケノ(イクサケノ)|…からねえ(行くからねえ)|「サケノ」は方言「サカエノ」の約|福足吉野今丹南

ザコ|魚|「ザコ」は小さい雑魚の義である、それを誤用したもの|野

サシン|寫眞|「サシン」は「しゃしん」の訛|野

サトノワラムシ|山の人が里の人をいじめての悪口|「サトノ」は山に対して「里の」である、「ワラムシ」は「藁虫」で軽蔑の語|坂

サビシナイ|淋しい|「サビシナイ」の「ナイ」は「イワケナイ」の「ナイ」は同じ関係か|坂野今南敦

サブイ|寒い|「サブイ」は「サムイ」の訛|福足吉坂野今丹南敦三遠飯

サブシシナイ|淋しい|「サブシシナイ」の「サブシ」は「サビシ」の訛、「ナイ」は「イワケナイ」の「ナイ」と同じ関係か|坂野三

サブトキ|座布団|「サブトキ」は「ザブトン」の訛か、それとも「トギ」には「伽」の意もあるか|福足野南

サベル|喋る。話す|「サベル」は「喋る」の訛|福足吉坂野今丹南

サミヤ|火葬場|「サミヤ」は方言「サンマイ」に「家」を付けた「サンマイヤ」の訛か|坂

サンタ|野郎|「サンタ」は「三太」で、賤しい者の名前に多いから野郎の意味で用いたか|福足吉坂野今丹

サンベ|猿|「サンベ」は「猿奴」の訛か|坂

サンマイ|火葬場|「サンマイ」は「三昧」で,墓場の意,それを転用したもの|福足吉坂野今丹南敦三遠飯

サメ|うろこ|「サメ」は鮫で,ザラザラした鱗をもっているから転用したものか|坂

サラスナ|するな|「サラスナ」は「 らす」で,これが転用せられて「する」となったか|吉坂野今丹敦三遠飯

サルカケ|肩車|肩車はちょうど猿が腰掛けた様だからいうか|福野

サルマカ|肩車|方言「オサルマカ」に同じ,「サル」は「猿」だが,「マカ」が不明|三飯

サルンコ|猿|「サルンコ」は「猿こ」の義で,「ン」は「サル」と「コ」を繋ぐ助詞に当たる,「コ」は猫犬等に用いる接尾語|吉坂

し,じ

シー|小児の小便|小便さす時,「シー」というからそれの擬声語|福足吉坂野今丹南敦三遠飯

…シェン(アリマシェン)|…せん(ありません)|「シェン」は「セン」の訛|福足

シーケン|じゃんけん|福吉坂丹

シガ|氷|坂

シガン|死なない|「シガン」は「しなぬ」の訛か|福足坂野今丹

シグ|死ぬ|「シグ」は「死ぬ」の訛か|福足吉坂野今丹南三遠

シグシ|熟柿|「ジクシ」は「じゅくし」の訛|福足吉坂野今三遠飯

シクヤ|瓦 又は板|「シクヤ」は「 屋」の訛か|吉坂野今

ジグシ|熟柿|「ジクシ」は「じゅくし」の訛|丹南

ジゲ|自分の住む部落|「ジゲ」は「地下」,又は「寺家」の意か|今飯

ジコ|風体|「シコ」は「醜」で風体に関するからいうものか|福足吉野敦三遠飯

シサラスナ|するな|「シサラスナ」は「為曝なかれ」の義か|福足吉坂野丹南

シダラ|着物のまま雨に濡れるさま||吉坂

ジックリ|緩々|「ジックリ」は擬態語か|吉坂野南敦

…シテ(お金はして)|…あの(お金はあの)||坂野丹

シテモン|単衣|「シテモン」は「ひとえもの」の訛|福足吉坂野南敦三遠飯

シト|人。客|「シト」は「ひと」の訛|足吉坂野今丹南敦三遠飯

シナイマ|しなさいって|「シナイマ」は「為なさい」の略,「マ」は「まあ」に当たる|福坂

シナカワシ|し直し|「シナカワシ」は「し直し」と「交わし」の混成語か|福足

シナハイマ|しなさいよ。しなさいって|「シナハイ」は「為なさい」の略,「マ」は「まあ」に当たる|吉今丹

シナハル|おしなさる|「シナハル」は「為なさる」の訛|吉坂野今丹南

シネバン|為なくていいこと|野

シネマ|しなさいよ。しなさいって|「シナメ」は「為なさいまあ」が「為ナイマ」となり更に「為ネエマ」となり「為ネマ」となったか|足吉野今丹

シバク|叩く。なぐる||坂丹敦三

シバシ|火箸|「シバシ」は「ひばし」の訛|坂丹

シブ|衣魚|「シブ」は「シミ」の転訛か|吉坂野今丹南飯

シンガイスル|ひそかにものをごまかす|「シンガイスル」は「侵害」するの義から来たか|福足吉野南

ジンジ|おぢいさん。祖父|「ジンジ」は「ぢいぢい」の訛|坂

シンジェル|へる|「シンジェル」は「進ぜる」の訛|足吉坂野丹三遠飯

シンダンボ|死人|「シンダンボ」は「死んだ坊」の意|足

シンドイ|退屈でつらい。息がつまって苦しい|「シンドイ」は「心遠い」義か|南遠

シンナ|するな。すな|「シンナ」は「するな」が「シルナ」に転じ,それが更に訛ったもの|吉坂野丹

シヤク|「シヤク」は「杓」で,昔 の果の中をくり出して杓に用いたところからいうか|

シモタ|終った。仕舞った|「シモウタ」は「しもうた」の略|福足吉坂野今丹南敦三遠飯

…ジャイノ(アリャ兎ジャイノ)|…だわいの(あれは兎だわいの)|「ジャイノ」は「だわいの」の略|坂野今

ジャロ|だろう|「ジャロ」は「ぢやらう」の略|足吉坂野今丹敦三飯

ジャコ|魚|「ジャコ」は「ざこ」の訛,小さい雑魚以外にも用いるところが方言|吉坂今丹南敦三遠飯

シヤナ|小十能||三

シャッポン|帽子|「シャッポッン」はフランス語日本語化せる「シャップ」の訛|福足吉坂野今丹南三遠飯

ジャブトン(小児語)|座布団|「ジャブトン」は「ざぶとん」の訛|坂野南

ジヤマエル|捕まえる|「ジャマエル」は「つかまえる」の転訛|吉坂野

ジヤマコキ|邪魔をいうもの|「ジヤマコキ」は「邪魔をする者」という,「コキ」は「屁コキ」等の「コキ」と同じ|野丹

ジャレル|ざれる。戯れる|「ジャレル」は「ざれる」の訛|福足吉坂今丹南敦遠飯

ジョーサン|仰山。澤山|「ジョーサン」は「仰山」の訛か|足吉坂野今丹遠飯

ジョーシキ|度々|「ジョーシキ」は「常式」から来たものか|福足吉坂野今丹南

ショーズ|泉|「ショーズ」は「清水」の転訛か|足吉坂野今丹南敦三遠

ショーテ|始め。最初|「ショーテ」は「初手」の訛か|丹三遠

ショーブワケ|遺留品を分けること|「ショーブワケ」は「 分分け」の義か|福足坂野今丹南敦三遠飯

ジョーリ|草履|「ジョーリ」は「草履」の訛|福足吉坂野今南三飯

ショゴト|仕事|「ショゴト」は「仕事」の訛|足吉坂野今

ショコトガナイ|仕方がない|「ショコトガナイ」は「仕方がない」の訛か,それとも「しよう事がない」の義か|今丹南

ショマイ|しまい|「ショマイ」は「しまい」の転訛,或は「しよう」「まい」を合わせた積もりか|足吉坂野今南

ションガ|生薑|「ションガ」は「しやうが」の訛|吉坂野敦

ションガツ|正月|「ションガツ」は「しやうぐわつ」の訛|坂野南敦遠飯

ショムナイ|薄い。淡い。塩気がない|「ショムナイ」は「塩うまうない」の訛,略か|福足坂

ションベ|小便|「ションベ」は「しょうべん」の訛

ションべイ|小便|「ションべイ」は「しょうべん」が「ションベン」となり更に  転訛せるもの

ションべコク|小便をする|「ションベ」は「しょうべん」の訛,「コク」は「する」ということ

ションベンケ|小便所|「ションベンケ」は「小便桶」の訛

ジョリ|草履|「ジョリ」は「ぞうり」の訛

ジョリサン|お嬢さん|奥さん

ジョルサン|金持の家の細君を呼ぶ語

ジョロカク|あぐらをかく

ショバケ|遺物を分けること|「ショワケ」は「裾分け」又は「処分分け」の訛略か

シランメ|虱|「シランメ」は「虱め」の訛り

ジラ|知って知らぬふりをすること|「ジラ」は「しらばくれる」のしらと同意の語か

ジラ|おどけもの

シラメ|虱|「シラメ」は「しらみ」の訛

シリベタ|お尻|「シリベタ」の「ベタ」は「端」「辺」の訛

シル|する|「シル」は「する」の活用形の誤り  

ジルイ|軟かい(飯、地面など)

シレクレモナイヤツ|どうもこうもならぬ奴


   -す、ず-

ズイドー|トンネル|「ズイドー」は「隧道」の濁音化か

スイロケ|裾風呂|「スイロケ」は「裾風呂桶」の略か

スカント|あっさりと|「スカント」は「すっかりと」又は「すかっと」の訛か

ズグシ|熟柿|「ズグシ」は「じゅくし」の訛

スコ|酢のもの

スコ|シャベル|「スコ」は「すこっぷ」の略

スコイ|悪賢い|「スコイ」は「こすい」の音韻転化

スコカブリ|頬かぶり

スコタンカブリ|頬かぶり

スコッパー|シャベル|「スコッパー」は「すこっぷ」の転訛,「パー」は又ものの意につける接尾語といて用いたか

スコッポ|シャベル|「スコッポ」は「すこっぷ」の訛 ススナ    櫨

スズム|沈む|「スズム」は「しづむ」の訛

ズタンボー|酔っぱらい|「ズタンボー」は「ズタン坊」で,酔ってずだずだになった人の義

ズックリ|すっかり 大変に|「ズックリ」は「ずっと」「すっかり」の混成語か

スッコ|下着無し|「スッコ」は「素っこ」の義か

スッペラポン|すっかり|「スッペラポン」の「スッ」は「すっかり」の「すっ」に同じく,「ペラポン」はふさわしい調子の語か

スッポカッポン|ちんぷんかんぷん何も分からぬこと|「スッポカッポン」は語調語感意味を有しているか

ステンポ|甚だしいこと|「ステンポ」は「すてき」に関係があるか

ステンポーニ|甚だしく 非常に|「ステンポーニ」は「すてき」に関係があるか

スベーン|すっかり|「スベーン」は「總べ」に関係があるか

スベーント|すっかり すっかりと|「スベーント」は「總べ」に関係があるか

ズボル|落込む|「ズボル」は「ズボズボはまる」のを「ズボ」に「ル」を付けて動詞化したものか

スマシ|醤油|「スマシ」は「澄汁」の本の意か,それとも「染まし」の訛か

スンバ|杉葉|「スンバ」は「すぎば」の転訛

ズリ|橇|「ズリ」は「そり」の訛か、それとも「地面をずるもの」だからいうか

スリコバチ|擂鉢|「スリコバチ」は「すりばち」の加音,「コ」は「小」か「粉」か,それとも語呂をよくするための音か

ズリバチ|罰当たり

ズレッコナ|横着な 狡猾な|「ズレッコナ」は「ずるい」に闘係のある語か,或いは「すれもの」の義か

ズレル|濡れる|「ズレル」は「ぬれる」の訛

-せ、ぜ-

セイ|せよ しろ|「セイ」は「せよ」の訛

セイヤ|せよ しろ|「セイヤ」は「せよ」の訛,「セイ」に「ヤ」という助詞を加えたもの

セエデ|折角 せいぜい|「セエデ」は「せいぜい」が「セエゼ」となり,更に訛ったもの

セエデ|早く|「セエデ」は「急いで」の訛か

セエデモエー|しなくてもよい|「セエデモエー」は「せんでもいい」の訛か

セエミ|蝉|「セエミ」は「せみ」の訛

セエンス|します|「セエンス」は「せんとす」の意味の語の訛、又は「します」が「しんす」になり、更に転訛したものか 

セキボエレ|筆入|「セキボオレ」は「石筆入」の訛か

セセナエ|どぶ

セセル|妬む|「セセル」は「競る」から来たか、それとも「嘲る」から来たか

セナイ|しない|「セナイ」は「為ない」であるが、これは語法を誤っている、「ない」という打消の助動詞は「為」という動詞連用形「し」             に可 だ

セナハイ|しなさい おしなさい|「セナハイ」は「しなさい」の訛

セブル|せがむ|「セブル」は「せびる」の訛

セヘン|しません|「セヘン」は「しません」が「せません」となり、更に転訛したものか

ゼン|銭|「ゼン」は「ぜに」の訛か、それとも「銭」の音の濁音化か

セン|堰|「セン」は「塞く」と「栓」との意を兼ねた混成語か

センカ|しないか|「センカ」は「しない」が「せぬ」となり、「セン」と訛って「か」を加えたもの、或いは「せんことか」の略か

センス|します|「センス」は「します」が「セマス」となり、更に転訛したものか

センダイ|干渉すること|「センダイ」は「専断」から来たか

センダイコク|生意気をいう|「センダイ」は「専断」から来、「コク」は言う、する等の義に用いる

センチ|雪隠 大便所 せっちん|「センチ」は「せついん」が「せっちん」となり、更に訛ったもの

ゼンチシキ|僧|「善知識」は高徳の僧の義、これをどの僧をもいう事が方言である

センチャ|雪隠 大便所|「センチャ」は「せっちん」の訛

セントケ|しないでおけ|「セントケ」は「せぬ」とおけの略

センドコンド|やっと

センドマ|長い間 長いこと|「センドマ」は「先度間」の義か

センナ|すな するな|「せんな」は「すな」が「セナ」となり、更に「ン」を加えたものか、それとも「せんことなかれ」の略か

センナマ|するなよ|「センナマ」は方言「センナ」に「マ」という感動的の助詞を加えたもの

センナヤ|すなよ|「センナヤ」は方言「センナ」に感動的の助詞「ヤ」を加えたもの

センノンカンノン|肩車|「センノンカンノン」は「せなの観音」の義、「センノン」は「カンノン」と同韻に言ったもの

センバ|十能

セン|しない。せぬ|「セン」は「せぬ」の訛

センメ|蝉|「センメ」は「せみめ」の訛、「め」は賤しめ罵つていふ時に

そへる接尾語

センモンジャケ|しないから|「センモンジヤケ」は「為ぬものぢゃから」の転

そ、ぞ

ソーケ|さうか|「ソーケ」は「さうか」の訛、或は「さうかえ」の約か

ソーケ|ざる|「ソーケ」は「笊桶」の積りの語の約か

ソゲ|とげ|「ソゲ」は「殺ぎ」「とげ」の混成語か

ソーシットト|さうすると|「ソーシツトト」は「さうすると」が「さうしると」になり、更に「ト」を加へたもの

ソージャサケ|さうだから。さうですから|「ソージヤサケ」は「ソージヤサカエ」の約、「ソージヤサカエ」は「さうだから」の義

ソジャクライ|さうだとも|「ソジヤ」は「さうぢや」の略、「クライ」は程丈の意を有つ接尾語「位」の転意か

ソージャテヤ|さうだとも|「ソージャ」は「さうぢや」、「テヤ」は「といへば」の約

ソージャトイノ|さうださうな|「トイノ」は「……といふことよ」「……といふことだわいの」の意

ソージャノレ|さうです|「ソージャ」は「さうぢや」「ノレ」は語勢を整へる接尾語か、或は助詞「ノヨ」の意か

ソージャロシテ|さうでせう|「ソージヤロ」は「さうだろう」の訛、「シテ」は語の調子を整へる為

ソーッダケ|それだけ|「ソーツダケ」は「それ丈」が「それつたけ」となり更に転訛したもの

ソーヤ|さうだ。さうです|「ソーヤ」は「さうだ」が「さうぢや」となり更に転じたもの

ソーヤケンド|さうだけれども|「ソーヤ」は「さうぢや」「ケソド」は「けれど」 又は「ケド」の転訛

ソーヤワイ|さうである。 さうだよ。さうだわい|「ソーヤ」は「さうぢや」の転、「ワイ」は「よ」と同じく感動的助詞

ソーレン|葬式。葬禮|「ソーレン」は「さうれい」の訛

ソコハチ|束髪|「ソコハチ」は「そくはつ」の訛

ソソ|裾|「ソソ」は「すそ」の訛

ソソワケ|おすそわけ|「ソソワケ」は「裾分」の訛

ソット|さうすると|「ソツト」は「さうすると」の訛

ソンデ|それで|「ソンデ」は「それで」の訛

ソンナイ|さうでない|「ソンナイ」は「さうでない」又は「それでない」の訛

ソンナシ|袖なし|「ソンナシ」は「そでなし」又は「袖のなし」の訛

ソンネ|そんなに|「ソンネ」は「そんなに」が「そんなね」となり更に転訛したもの

ソヤクレ|さうですさうです|「ソヤ」は「さうだ」又は「さうぢや」の訛「クレ」は方言「クライ」の転

ソヤケドカ|さうだけれども|「ソヤ」は「さうぢや」、「ケド」は「けれど」、「カ」は「が」の転

ソヤサカイ|さうだから|「ソヤ」は「さうだ」又は「さうぢや」の訛、「サカイ」は接尾語「から」の意で「サカイ」の転

ヅヤサケイ|さうだから|「ソヤ」は「さうだ」又は「さうぢや」の訛、「サカイ」は接尾語「から」の意

ソヤソヤ|さうださうだ|「ソヤソヤ」は「さうださうだ」の転訛

ソヤロー|さうだろう|「ソヤロー」は「さうだらう」の転訛

ソレデエ|それでよい|「ソレデエ」は「それでいい」が「それでええ」に訛り、更に略されたもの

ゾロ|粥|「ゾロ」は「どろどろ」に近い語、粥の性質状態から來たか

             た、だ

タイクンナ|退屈な|「タイクンナ」は「退屈な」の訛

ダイコ|大根|「ダイコ」は「だいこん」の略

ダイネン|來年|「ダイネン」は「らいねん」の訛

ダイブツサン|肩車|「ダイブツサン」は「肩車」の様子が「大佛さん」に以てゐるからか

タイラク|ほらふく。大げさにいふ|「タイラク」は「太鼓、法螺吹く」の混成語か

タカセン|竹馬|「タカセン」の「タカ」は「高」の義だろう、それとも「竹」の転音か、「セン」は不明

ダク|樂|「ダク」は「ラク」の訛

タクモン|薪|「ダクモン」は「焚くもの」の訛、「できもの」を「デクモン」、「はきもの」を「ハクモン」といふのも旨同じ形

タクル|とる。奪取る|「タクル」は「手繰る」の義から來たものか

タケズイコン|いたどり|「タケズイコン」は「竹酸い根」の義か、竹の様に節があつて酸つぱいものだから

タコ|坊主|「タコ」は「タコ坊主」の略か

ダゴ|団子|「ダゴ」は「だんご」の略

タゴケ|肥桶|「タゴケ」は「たご」「をけ」の混成語か、「たご」は肥たごの略

ダシキ|座敷|「ダシキ」は「ざしき」の訛

ダスイ|弱い|「ダスイ」は「チヨロクサイ」と同義に用ひる

ダチガッカン|埒があかぬ。捗らぬ|「ダチガツカン」は「埒があかん」の訛

ダチカン|駄目。仕様がない。いけない|「ダチカン」は「埒あかん」の畧、訛

タチモノ|建物|「タチモノ」は自動詞「建ち」に「物」を加へたもの

ダチャカン|いかん。よくないことだ|「ダチヤカン」は「埒があかん」の略、訛

ダチャク|役立つ|「ダチヤク」は「埒あく」の訛

タッタ|嬰児をおんぷすること

ダテコキ|氣取りや。めかしや|「ダテ」は「伊達」で「コキ」は「する人」の義で……屋に同じい

ダテコク|氣取る。めかす|「ダテ」は「伊達」で、仙台の伊達家で服飾を美しくしたからいふ、「コク」はするの義

タテナシ|下手|「ダテナシ」は「伊達無し」から転訛したものか

タナゴ|小魚|「タナゴ」は「 」で、小魚のイにまで用ひる事が方言

タナゴ|お玉杓子|「タナゴ」は方言で小魚をいふから、お玉杓子を小魚の類に見立てたものか或は掌の畧で、掌にすくひ入れるものの義をとつたか

タノキ|狸|「タノキ」は「たぬき」の訛

タマデ|まるで。全然|「丸で」の「丸」と「玉」とは似てゐるから「玉」

でといふのか

タンゴ|大食家

タンタ|只|「タンタ」は「ただ」が「タンダ」となり更に清音化したもの

タンチ|お坊つちやん|「タンチ」は「立んち」か

ダンナイ|構はない。それでよい|「ダンナイ」は「大事無い」の略、訛

ダンナハン|巡査。おまはりさん|「ダンナハン」は「旦那さん」の訛

ダンナン|巡査。おまはりさん|「ダンナン」は「だんなさん」が「ダンナハン」と更に略訛したもの

ダムネ(小兒語)|ラムネ|「ダムネ」は「ラムネ」の訛

タンネル|尋ねる。探す|「タンネル」は「たづねる」の転訛

ダンノナイ|いかん。いけない|「ダンノナイ」「大事無うない」の略、訛か

ダンバツヤ|斬髪屋。床屋|「ダンパツヤ」は「斬髪屋」の訛か、それとも「断髪屋」の積りか

タンポ|燗徳利|「タンポ」は「湯婆」の転義か

タライゴ|お玉杓子

ダラクサイ|だらしない|「ダラクサイ」は「だらしない」の「だら」に「臭い」を添へたものか

ダラスケ|締なし|「ダラスケ」は「だらしない」の「だら」に「助」を加へたものか

ダラナ|のん氣。ふしだらな|「ダラナ」は「だらしない」の略か、それとも「ふしだらな」の略か

タリンコ|つらら|「タリンコ」は「垂リリンコ」で、垂れてゐるものの意か、又は「垂リンコシテヰルモノ」の略か

(未入力)


デイエ|別家|「デイエ」出歌宅、本家から分れ出た家の義

デエ|別家|「デエ」は右「デイエ」の畧

デエス|です。でごさいます|「デエス」は「です」の加音か、或は「でございます」から転訛して「デゲエス」となり更に略されたものか

デカイ|大きい|大きいことを方言で「イカイ」といふ、「出張ツテイカイ」といふ意の語か

……テカ(ナンヤッテカ)|……て(何うしたって)

デカシナッタ|ありがたう|「デカシナツタ」は「出かしなさつた」の略で「大したことをなさつた有りがたう」の意か

テキナイ|病気。苦しい・つらい|「テキナイ」は適しない義か、それとも「天気萎えの訛」か

テキナイ|病気。苦しい。つらい|「テキナイ」は適しない義か、或は「天気萎え」の義か

デキモン|でもの、腫物|「デキモン」は「できもの」の訛

デクモン|でもの|「デクモン」は「できもの」の訛

デコンボ|人形。おもちや|「デコンボ」は「木偶(デク)の坊(バウ)」の訛、略

テッカマッカ|真赤。丸で赤いこと|「テッカマッカ」は「てっきりまっか」の意であるが、下を「マッカ」といふから上も韻を揃へたものか

デックリボ|侮辱して男兒をよぶ|「デツクリボ」は「木偶の坊」から来たか

テズマ|手品|「テズマ」は「てじな」の訛

テナ|といふやうな。といつたやうな|「テナ」は「といふやうな」の略、

テナワン|いたづら。腕白。手におへぬ|「テナワン」は「手に合はぬ」の訛

テノギ|手拭|「テノギ」は「手のごひ」の訛か

デベスケ|出しゃばり|「デベスケ」は「出兵衛助」か「出臍助」か「出張り助」の略、訛か

デマメ|嘘|「デマメ」は「出鱈目」或は「出まかせ」に関係があるか

デンキンバシラ|電信柱。電柱|「デンキンバシラ」は「電気の柱」の訛、或は「電信」と「電気」を一緒にしたものに「柱」をつけたか

テンゴク|弄ぶ

テンコナ|粗暴な。無茶な

テンコナ|大げさな

テンコモリ|山盛り

デンコモリ|山盛り

テンシャバ|停車場|「テンシャバ」は「ていしやば」の訛

テンジュク|天、空|「テンジュク」は「てんぢく」の訛

テントナイ||「テントナイ」は「たんとない」の訛

テンボ|手を失つたかたは者|「手棒」の訛

テンポ|大げさ。嘘

テンボーナ|無鐵砲な|「テンポーナ」は「むてつぱうな」の略、訛か

テンボナ|非常に

テンボネ|非常に

テンマル|手まり。毬|「テンマル」は「てまり」の訛

……テモタ(食ッテモタ)|てしまった(食ってしまった)|「テモタ」は「てしまった」が音便で「てしまうた」になり更に略されたもの

ドーケ|大便所。肥壷|方言「アツパドケ」に同じい

ドーサン|お宮。神社|「ドーサン」は「堂さん」の義か

トース|何時も|「トース」は「とほし」の訛

ドースク

トーネ|とつくに。ずつと前に|「トーネ」は「とうに」の訛

ドーブ|どぶ|「ドーブ」は「どぶ」の訛

ドーベン|土瓶|「ドーベン」は「どびん」の訛

トキビ|玉蜀黍|「トキビ」は「唐もろこしきび」の略、訛

トキャク|とかげ|「トキヤク」は「とかげ」が「トカキ」となり更に転訛したか、或は「とかげ」は脚が目立つてゐるから「とかげ」「脚」の混成語か。又は「戸客」の義か

トクコク|利を得る。儲ける|「トクコク」は「得こく」で、「こく」は「する」「行ふ」に当る

ドクショーニ|非常に

ドクショニ|非常に、大変

ドケ|除け。よけよ|「ドケ」は「のけ」の訛

トコ|畳|「トコ」は「床」である。畳の心だけでなく全部をさすところが方言である

トコト(イッタトコト)|…ことだ(行つたことだ)|「トコト」は「といふことだ」の略か

トコト(イッタトコト)|……といふのに(行つたといふのに)|「トコト」は、「といふことだのに」の訛か

ドサマ|お宮。神社|「ドサマ」は「堂樣」か

ドジグロイ|いやな黒い|「ドジグロイ」は「どすぐろい」の転訛

ドシタコッチャロ|どうしたのか。どうした事だらう|「ドシタコツチヤロ」は「どうしたことだらう」の訛、略

ドシタンゼ|どうしたのか|「ドシタンゼ」は「どうしたのか」の略、訛

ドシブイ|しぶとい。強情な|「ド」は接頭語、「シブイ」は「渋い」であらう或は「しぶとい」の略か、音韻転訛か

ドションベ|鰌|「ドジョンベ」は「どぢゃう」の訛に、接尾語「ベ」を添へたもの

トショリ|年寄|「トシヨリ」は「としより」の約

ドス|馬鹿め|「ドス」は方言「ドスバカ」の略か、「ドス」は接頭語で、黒ずんだ樣、汚った樣にいふ

ドスガキ|こんなやつめ|「ドスガキ」は餓鬼に接頭語「ドス」を加へたもので、賤しめる語となる

ドスコイ|大変な

ドス|擲る

ドスバカ|馬鹿め|「ドスバカ」は馬鹿に「ドス」といふ接頭語を加へたもの、「ドス」の説明は右の通り

ドスメロ|こんな女め|「ドスメロ」は方言「メロ」は「ドス」といふ接頭語を加へたもの、「メロ」は女の意「ドス」は右の説明の通りで賎めた言ひぶりになる

ドタマ|頭|「ドタマ」は「あたま」の訛

トッケ|時計|「トツケ」は「とけい」の訛

トッチャー|不断菜。唐ぢさ|「トツチヤー」は「唐ぢさ」の訛

トッテモナイ|大変な。非常に|「トツテモナイ」は「迚も」に転が、「迚も」は到底の義であるがこれが転意誤用されたもの

トッパコク|雲の上をはだしで歩く

トツポ|豆腐|「トツポ」は「とうふ」の訛

トツポ|筒|「トツポ」は「筒ツポ」の訛で「ポ」は接尾語

トツポ|溝。下水|「トツポ」は「どぶ」の訛で、どぶ/\するものの義

トチモ|大変。非常に|「トテモ」は到底の意であるのを転意誤用したもの

トト(小児語)|魚|「トヽ」は「たい/\」の訛か

トトメ|鶏|「トトメ」の「トト」は鶏を呼ぶ時にいふ語だが、その呼声が本で鶏をいふ意になつたものか、昔から鶏を「トヽ」を呼んでゐたか疑問、「メ」はものを賎めたり罵ったりする時に用ひる接尾語

トバ|いたち

トビアガリ|でしやばり|「トビアガリ」は「飛上がり」

トヒョーモナイ|とてつもない。大変な

ドボズケ|ぬか漬|「ドボズケ」はどぼ/\するものの中に漬けたものの義

ドミノ|蓑|「ドミノ」は「ど蓑」で、「ド」は接頭語

トンカス|愚か。愚者|「トンカス」は「とんま」「がす」の混成語か、或は「豆腐の滓」の音便か。

トンカス|乱暴者|「トンカス」は「とんま」「帖」の混成語が転義したか

ドンク|大蛙。蛙

ドンケツ|最下等。一番尻

ドンダケ|どれ丈。どれ程|「ドンダケ」は「どれ丈」の音便

ドンブー|池。堀|「ドンブー」は「溝」から来たか、或は物を投げ入れると「ドプン」といふからいふのか

ドンブク|綿入羽織|「ドン」はぶく/\と太ったものにいふ様だ、或は「鈍」「貪」の義か

ドンブク|河豚|「ドンブク」の「ドン」は右説明の通

トンベ|とび。とんび|「トンベ」は、「とんび」の訛

トンマ|まぬけ。馬鹿|「トンマ」は「頓馬」で、俚語である

トヨ|筧。樋|「トヨ」は「樋」の訛

ドラネコ|懶け者。遊んでゐる者|「ドラ」は放蕩の義、「ネコ」は遊びまはつて食ふことを仕事にしてゐるものだからいふ、或は「ドラネコ」は「野ら猫」の訛で、その生活が懶者と同じだからいふか

トリタテ|招待する|「トリタテ」は「取立」でとりもつ意

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