国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2005-04-11

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○詞に古今雅俗の異あり 世間の口語も亦同じ その言語繁にして短筆の及ぶべきにあらず 是一大学問なり 今は唯女童のもてあつかふいとはし近き俗語の千万の内一ツニツを云になむ おもふに口語も世のみだれし度ごとに都も都にうつりかはれることあるべし 貞室が【片言】に 総じて都のことばも昔はよかりしかどいつのほどよりか田舎ことばのまじりてあしくなりけるとぞ 吉田の兼好法師後宇多院の時の人なり そのころはや賤しきことばのはやりはべるとて 車もたけよ火かゝげよといふべきを、もちあげよかきたてよなどいへりしを歎きてつれ/\草に書たり 今は其もちあげよかきたてよがよきことばの品になり侍るにや かゝげよもたげよなどいひ侍らば人笑ひになり侍るべし 歎かしきことならずや 応仁の乱より都の風俗多くあらたまりてあしう成行侍りしとかやいひ伝へし 応仁はさのみ遠しともいふべからず*1と云り 【和訓栞】につれ/\に云々 テア反タ キア反カなれば緩急は異ながら古今の雅俗にわたれり*2 今按ずるにかきあげよもちあげよは文字あまりにも非ず 正言なれども口語なだらかならねばわろきなるべし 徂徠云いにしへの詞は多く田舎に残れり 都会の地には時代の流行詞といふものひたもの出来て古きはうせて皆かはり行に 田舎人はかたくなに昔をあらためぬなり 此ごろは田舎人も都に来りて時の流行詞を習つゝ行て田舎詞もよきにかはりたりと云はあしきにかはりたるなるべしとも云へり*3 都のことば田舎ことばうつりてわろくなれりと云ことは相反せるやうなれども 田舎詞古言残れるはいと稀にて大かたはよからぬなり

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