国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2002-03-23

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古今集の序に なにハ津あさか山のふた歌ハ歌のちゝはゝのやうにてりて ならふ人のはしめにもしけるといへり 難波津の歌ハ王仁かよみ安積山の歌は釆女かよみて王仁は異國の人 釆女は賎官の女にてさへかゝる優美のすさみあり されハ生とし生けるものには皆言の葉あり 言の葉あれハおのつから花も咲出ぬへき理りなるをもて此ふた歌をもて父母の庭のとし學ひ習ひなはいつれか歌をよますしもあらんとの意成へし 源氏物語にもなには津をだにはかばかしうつゞけ侍らざめれハかひなくなんと見え 清少納言にも御すゞり取おろしてとく/\たゞおもひまはさでなにはつも何もふとおほへんことをとせめたまふにと見えたれは 西土の上大人丘乙己化三千の如く をさなき時に字を學ふの始としける 此時のならはし見つへし 猥談にも上火を載て不知何起今小兒學書者必首此天下同然といへり さるを今の代ハ貴賎おしなへて四十七字いろはを教へぬるそ ほいなけれ いろは涅槃経諸行無常の四句の偈を譯して同字なしの長歌によみなし七字つゝ句ぎりして陀羅尼になずらへぬ 韻字にとかなくてしすと置るも偈の意成へし 是ハ弘法の其徒を導けるものならし 五十音のいうえを省きて歌の詞に属り 四十七字をもて假字つかひを示せるハ古今獨歩の妙作 千字文の及ふ所にあらず されと世の人を教ふるの法としかたし 古今集に同し文字なき歌もあれと たゝ浮世のさまをのへて一事に偏也 難波津のいとめてたく安積山のなさけふかきたくひに非す よて其代には此二歌をもて手習ふ始めともなしたりけん さて我邦にて古今に渉り四方に通してものならふ始めの法と定むへきハ五十音にしくはなかるへし いつれの道にもかたよらす たゝ取に随て其用をなせり 倭語をあつかふ摸範訓義をさハくの規矩 他に求むへきものにあらす よて左にこれを載て略其義をのふるものならし

http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/902866/22

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