国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2002-01-19

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倭字と稱するもの[麻呂]を[麿]に作るハ[日本紀]に出て後の史傳多く[麿]に作れり されと[日本紀]にかゝる例なくまた多く[麻呂]二字を用られたれハ傳寫の誤成へし [はた]を[畠]と書ハ[類聚国史]に[鎮祭高畠陵]と見えたり [倭名鈔]に[續捜神記]を引れと本書にハ[白田]二字也 又[畑]とも云ハ[火田]を合したる也 [あま]を[泉郎]と書るハ[萬葉集]に見えたり [日本紀]にハ[白水郎]三字をよめり [さかき]を[榊]と書ハ[新撰字鏡][日本後記]に見えたり [萬葉集]に[神木]二字をよめるによる也 [楾]を[はにさふ]とよむは[延喜式]に見えたれと [和名抄]に所出未詳といひけり [蘰]字[萬葉集]に見えて[鬘]と同しく[かづら]とす [日本紀]に[縵]に作れり [〓]を[たち]とよむハ[儀式帳]に見ゆ [寺]に[广]を加へて分てる成べし [〓]を[あふち]とよめるハ[土右記]に見ゆ [切韻]に[樗悪木也]と見えたり [いはし]を[鰯]と書ハ[延喜式]に見えたり [いとよ]と通す[弱魚]の義 [しぎ]を[鴫]と書ハ[漢語抄]に本ける [鳰]を[にほ]とよむハ[新撰字鏡]に見えたり 是皆二合して義を取也 [栂]を[とが]とよむも字書に考得なし [日本事跡考]に[栂與梅通用]といへり 宋人茶ノ詩に栂の尾の事をいひて[幸得梅山信初曾日本茶]と見え[元亨釋書]にも[栂ノ尾]と書し[湖海新聞]に[梅為木母]をいへは梅に同し 一説にハ神武紀の母《オモノ》木を二合したるなりとされと梅と栂ハ形状大に異なり 今[おもの木]と云ものハかハれりと [とち]を[杤]と書は[東鑑]に見えたり [そま]を[杣]と書ハ[和名鈔]に[功程式]を引て[所v出未詳但功程式者修理ノ算師山田福吉等所撰上也]といへり [つし]を[辻]と書も[倭名鈔]に[十字]と舉て[俗用辻ノ字本文未詳]といひ [中山傳信録]に[辻ノ字一字兩音國人讀為失汁]と見えたり [ところ]を〓 [なまづ]を〓 [はらか]を〓 [はえ]を〓 [さらけ]を〓と書も[倭名鈔]に見えて[所出未詳]といひけり [かすがひ]を[鎹]と書は[延喜式]に見え [こむ]を[込]と書ハ[東鑑]にみえ [やがて]を[軈]と書は[康富記]に見え [ふぐり]を〓と書は[大秦《ウツマサ》牛祭文]に見えたり 又[蜷]を[にな] 〓を[こなみ] 〓を[まゝいも]とよむハ[新撰字鏡]に出せり 又[神鳳抄]に信濃國に〓百五十尺同兒一桶と見え 越中ノ國に〓十五隻と見ゆ 〓〓の詞例詳ならす 此餘[やり]を[鑓]と書 [とても]を[迚]と書の類 もとより枚舉すへからす 今たゝ物に見えたるをのみこゝに出しぬ

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