国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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1693-02-24

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一 次に文字の様を知べし。梵字は劫初に梵天王天竺に来下して作らるゝ故に。梵字と名付たり。但是は縁起の上にていへり。実には此声字法然として本有なり、此故に、法身如来大日経金剛頂経の中に、字輪品字母品を説たまへり、釈尊も。華厳。涅槃、般若。文殊問等の諸経に。又処zに字母を説たまふ。大日経に。本不生故阿字現v形とのごとくいへり。如来を初として造作する人なく、諸法本不生等の道理より。法尓の字みつから形を現すとなり。声字の下に必らす義あり。是を実相といふ。譬は字は人のことし。音は言《ことは》なり。義は心なり。是を形音義といふ。此みつ諸字に相離るゝ事なし。凡ソ真如を根本として、一切諸法これより生すといふ事、常途《しやうつ》の説にて、諸宗此域を出さるに、円覚経、守護経、理趣釈経等には。陀羅尼より真如を生すと説たまへり。陀羅尼はすなはち文字なり、其|功用《くゆう》は。序に経を引ていふかことし。胡国には怯婁《きやろ》仙人出て文字を作り、漢土には蒼頡《さうけつ》鳥の跡を見て作れり。梵字に准らへていはゝ、まことには本有の字の。縁を借て処zに顕はるゝなり。譬は火は石木《いはき》の中に本よりあれとも。人の力によりて顕はるゝかことし。文鏡秘府論の序に云。空中塵中、開2本有之字1、亀上竜上。演2自然之文1といへり。此意。河図洛書すてに自然の文なれば。鳥の跡もなすらへて思ふべし。此国に神も人も文字を作り給はぬは。漢土にならひて然るへき故あるなるべし

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