国語史資料の連関 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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1477-01-03 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

三皇本紀

  三皇五帝ハ説カ多ゾ。或以伏犠女媧燧人爲三皇、或以

  伏犧女媧祝融爲三皇、或以伏犠女媧神農爲三皇也。

  孔安國尚書序、皇甫謐帝王世紀、孫氏注世本並以伏

  犧神農黄帝爲三皇、少昊顓頊高辛唐虞爲五帝。太史

  公ハ依世本大戴禮、以黄帝顓頊帝嚳唐堯虞舜爲五

  帝。譙周宋均皆同也。史記ヲ作ナラバ開闢以來ノ事ヲ可

  紀ニ、ナセニ司馬遷ハ三皇ヲハ不載シテ、黄帝ヲ五帝ノ首ニ

  シテ五帝本紀カラシタソト云ヘハ、大戴禮ニ五帝徳篇カア

  ルホドニ依之シタゾ。近代帝王代紀ト云タリ、三五暦ト云モ

  ノカアルカ、三皇巳來ノ事ヲシタゾ。三皇ヲハ全闕テヲカウス

  事テモナシチヤホドニ司馬貞カ撰スルゾ。司馬光カ通鑒ハ周

  威烈王之ニ十三年カラシタヲ其後劉道原カ通鑒外紀

  トテ其ヨリ以上ヲ續テシタゾ。本紀ハ本其事而記之。故曰

  本紀。

大皡――伐燧人――燧人氏自有巢氏、教民巢居、然猶未知

食也。有燧人氏、作觀星辰、而察五行、知空有火麗木則明。於

是鑚木取火、教民以烹[食+任]、而民利之。故號燧人氏。以爲燧者

火之所生也。乃別五木以改火、順四時而遂天之意。由是火

之功用洽矣云云。伏犧代之王トナッタゾ。母曰――大人ノ迹ヲ履テ

心ニ感スル〈コト〉カアリテ、ムネカ動シテカラ懐姙シテ伏犧ヲ生タゾ。蛇

身――大椿ハ蛇身人首トヨマレタゾ。伏犠ノ御影ト云テアルカ全

身□ノ如ニ鱗カアリテ面ハ人チヤゾ。昔ノ聖人ハ獣身而人心、

今人ハ人面而獸心ソト評シタゾ。有聖徳――天地ノ象、法鳥獣

之文、地之宜ヲ見テ、近ハ我カ身ニ取リ、遠ハ萬象ニ取ゾ。乾坤風

雷山澤水火カ物ニ取テ八卦ヲ畫シタゾ。昔ハ人カ利根テチヤツ

ト八卦ヲ見テ、此事彼事ト心得タカ、今ハ文字ニカイテ、其ニ注ヲ

作ルヲタニ、ヨウモ不心得ゾ。人生之始也、與禽獸無異。知有母

而不知其父、知有愛、不知其禮也。カウアツタヲ伏犧ノ始テ民ニ

教テ化セラレタゾ。造書――始テ文字ヲツクリタゾ。燧人氏之時

ハ結繩テ心得タゾ。大事則大結、小事則小結タゾ。坂東ニハ木

法華經トテ木ヲ刻テ知ル樣ナカアルト大椿ノ云ワルヽゾ。於是――

儷皮ハ皮ヲ二枚札ニスルゾ。隻タ心ゾ。宓犧ハ宓ハツク心ゾ。宓犠ト

云心ゾ。養犠――庖厨ニ犧牲□置ホドニ庖犧氏トモ云ゾ。有龍

――命朱襄爲飛龍氏、造書契、昊英爲潜龍氏、造甲□、大庭

爲居龍氏、治屋廬、渾沌爲降龍氏、驅民害、陰康爲土龍氏、治

田里、栗陸爲水龍氏、繁滋草木、疏道泉源。又命五官、春官爲

青龍氏、又曰蒼龍、夏官爲赤龍氏、秋官爲白龍氏、冬官爲黒

龍氏、中官爲黄龍氏云云。號曰――千宇文ニ龍師火帝云ハ

伏犧神農ゾ。作三――或曰絙桑爲三十六絃之瑟トモ□□ゾ。

木徳――古之王者、易代改號、取法五行、更旺相生、先起於木、

太昊首以木徳王天下。注春令トハ木徳ハ東テ春ノ方也。春號

令ヲ注スルゾ。木火土金水カ輪環シテ成王ゾ。易稱――震ハ東

方ゾ。易テ帝出乎震兩點ニヨムゾ。言ハ木徳ハ春テ震ニアルホドニ

ゾ。月令――禮記月令、其帝太皥、其神句芒。注云、此蒼精之君、

木官之臣、自古以來著□立功者也。太皡宓戯氏、句芒少皡

氏之子曰重、爲木官云云。位カ東ニアルホドニ日ノ明ニ象テ太皡

ト云ゾ。東封――太山ニ登テ封禪ノ祭ヲセラレタゾ。其後――春

秋之時モ伏犧ノ後裔カアツタゾ。

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