高山知明『日本語音韻史の動的諸相と蜆縮涼鼓集』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。 岡島昭浩がやっております。 一部、JSPSの15H01883,18520354などの恩恵を受けております。

高山知明『日本語音韻史の動的諸相と蜆縮涼鼓集』

高山知明

日本語音韻史の動的諸相と蜆縮涼鼓集

http://kasamashoin.jp/2014/05/post_2914.html

ISBN:9784305707345 :detail

第1章 序論

 1.本論の意図

 2.変化が持つ複雑性

 3.言語変化の把握の仕方

 4.個別言語史としての視点

 5.本論の特色

 6.用語の規定

  6.1.前鼻子音に関する用語

  6.2.四つ仮名に関する用語

 7.本論の構成と概要

 8.既発表論文との関係

 (付)資料文献参考文献の表示方針について


第2章 タ行ダ行破擦音化の音韻論的特質

 1.はじめに

 2.タ行ダ行破擦音

 3.問題点

 4.タ行ダ行破擦音化の音声条件

 5.母音に関するシジスズとチヂツヅの平行性

 6.タ行ダ行における破擦音の発生ー摩擦による識別の拡張化

 7.出来事としての複合性ー両破擦音化の遅速の問題

 8.タ行ダ行破擦音化後にできた下位体系

 9.現代語における歯茎阻害音の口蓋性

 10.残された問題


第3章 前鼻子音変化話者の感覚

 1.はじめに

 2.用語濁音」の曖昧性

 3.用語の問題点

 4.前鼻要素消失と濁音の認識変化

 5.『以敬斎口語聞書』細部の検討

 6.『和字正濫鈔』の再検討

 7.まとめと課題:前鼻要素消失と撥音との関係


第4章 前鼻子音から読み解く蜆縮涼鼓集

 1.本章の目的と趣旨

 2.『蜆縮涼鼓集』とは

 3.『蜆縮涼鼓集』および音韻史に関する課題

 4.文献間の相違

 5.『蜆縮涼鼓集』の「実態」認識と発音

 6.撥音と前鼻要素

 7.「鼻に入る」を取らない理由

 8.撥音に注意を向けた理由

 9.「平地(へいぢ)」誤入の背景としての鼻音

 10.「濁るといふも其の気息の始を鼻へ洩すばかりにて」

 11.まとめ


第5章 蜆縮涼鼓集の背景ー謡曲発音との関わりー

 1.はじめに

 2.京の「実態」に関する疑問

 3.『蜆縮涼鼓集』と謡曲発音

 4.『当流謡百番仮名遣開合』(『謡開合仮名遣』)

 5.撥音に対する注意と『蜆縮涼鼓集

 6.微妙なズレに関する取り扱い

 7.謡曲との関係性の内容面の検証

  7.1.五十音図の問題

  7.2.京の発音「実態」を示す語例の出自

  7.3.「高砂」

 8.まとめ


第6章 耳障りなザ行音の「発生」

 1.はじめに

 2.問題の所在

 3.謡曲における発音の取り扱い

 4.謡曲におけるザ行音の取り扱いとその問題点

 5.ザ行過剰訂正

 6.合流の過程としての撥音後における対立中和

 7.撥音後が意識される更なる理由

 8.まとめ


第7章 二つの変化の干渉

 1.はじめにーー偶発性

 2.個別言語史の価値

 3.前鼻子音

  3.1.古代語前鼻子音

  3.2.17世紀ザ行

  3.3.語頭の濁音

 4.前鼻子音のゆくえ

 5.二つの変化の重なり

 6.史的過程としての干渉

 7.「二説の対立」問題(先行論文の検討ーその1)

 8.鼻音と閉止との「関連性」(先行論文の検討ーその2)

 9.文献上の現れと変化の進行

 10.構造面への反映ーー母音間での摩擦音化の傾向

 11.おわりに


第8章 終章

 1.現象の切り取り方

 2.『蜆縮涼鼓集』の問題

 3.残された問題


参照文献

資料文献

あとがき

主要語句索引

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。