音韻分布圖

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音韻分布圖

音韻分布圖 語學書 圖版二十九枚

【編者】國語調査委員會(但し上田萬年監督の下に、新村出龜田次郎の兩人擔當)

【刊行】明治三十八年三月

【内容】音韻調査報告書(別項)の附録として製作したもの。明治三十六年九月、國語調査會の依頼によつて、府縣が調査した報告書に基き、音韻分布を地圖に表はしたのが本圖であつて、四類二十九種にした。即ち

(一)長音に關する部

(1)國語ア列長音二音分布圖(以下「分布圖」の三字を略す)、

(2)國語イ列長音二音、

(3)國語ウ列長音二音、

(4)字音ウ列長音二音、

(5)國語エ列長音二音二重音、

(6)字音エ列長普二音二重音、

(7)國語オ列長音二音二重音.

(8)字音オ列長音二音二重音、

(9)「逢フ」「買フ」等の波行四段活用動詞終止連體法の發音.

(10)「食ヒ」「強ヒ」「用ヰ」等の動詞用法發音

(11)「食フ」「吸フ」「縫フ」等の波行四段活用動詞終止連體法の發音

(12)「追フ」「思フ「「醉フ」等の波行四段活用動詞終止連體法の發音

(二)母音の變換に關する部

(13)イ列音・工列音變換、

(14)イ列音・ウ列音變換。

(三)ヤ行及びワ行に關する部

(15)ユ音の變化、

(16)エ音(ye)

(17)ウィ音(wi)

(18)(19)ウェ音(we)甲、同乙、

(20)(21)ウォ音(wo)甲、同乙、

(22)波行四段活用動詞未來形の發音

(23)複合語動詞「合フ」の轉呼、

(24)複合語中のア音轉呼。

(四)子音に關する部

(25)ガ行鼻音(ng)、

(26)語頭及び複合語中のガ行鼻音(ng)

(27)カ.クヮ、

(28)ジ、ヂ、

(29)ズ.ヅ

以上。

なほ音韻調査報告書(別項)の中に「音韻分布圖に關する注意」「音韻分布圖目録」「音韻分布圖に就きて注意すべき點」等がある。本圖は、その基礎とした各府縣の報告の多くは、聲音學上の專門的知識を有せざる人に依つて爲されたものであるから、必ずしも全部信用し難いが、大勢を觀るにはほぼ誤りが無いであらう。而して今日に於いては音韻分布を圖示したものでは最も大規模で、且つ最も整備したものである。

【參考】 音韻調査報告書

 ○口語法調査報告書

 ○口語法分布圖

          〔龜田〕

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/25872972.html

音韻分布圖 圖版廿九枚

 國語調査委員會編(但し上田万年監督の下に新村出亀田次郎擔當)明治三十八年出版。本書は「音韻調査報告書」の附録として製作したもので、各府縣の音韻調査報告によって音調分布を圖表にして、音韻調査の二十九項を四類に大別してゐる。即ち(一)長音に關する部(一-一二)(二)母韻の變換に關する部(十三-一四)(三)ヤ行及びワ行に關する部(一五-二四)(四)子音に關する部(二五-二九)である。音韻調査報告者の總べてに十分な聲音學上の智識のない事はその報告書並にそれを整理し圖表にした本書にとってやゝ遺憾な點ではあるが、調査事項を豫め定めて依頼したのであるから大綱に於いて略誤りはなく、今日音韻分布の研究でこの右に出づるものはない。

【參考】

* 「音韻調査報告書」「口語法調査報告書」「口語法分布圖

亀田次郎国語学書目解題」)

https://dglb01.ninjal.ac.jp/ninjaldl/bunken.php?title=oninbunpuzu

http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/862174 (白黒)

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものである筈です。