音便

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。

音便

本居宣長は、右の外、ンの次に、ハ行音パ行音になるもの(烟波「えんぱ」の如き)を一類としたけれども、今はこれを別類としないのが常である。

以上の分類は甚だ明白であるが、音便の生ずるのは、次に来る音、又は語に依る場合が多い故、その方面から考察して分類する事も大切である。山田孝雄氏の「平家物語の語法」中の音便の條には、左樣な試みがある。

【史的考察】 音便のあらはれたのは主として平安朝の初期からであったらしく、歌には音便を用ひず、歌集の端書や散文中には少くないのを觀れば、口語に於て生じ、初は口語に於て專ら用ひられたもののやうである。漢文訓點に多いのも平安朝口語に多く用ひられた爲めであらう。初は、もとの形と音便の形とが並び行はれたであらうが、年代が下ると共に、口語では、音便の形のみ用ひられ、もとの形は用ひられないやうになった。音便が起つた原因については、漢語の影響であるとする説が有力である。(音便形參照)

【参考】漢字三音考 本居宣長

雅言成法 鹿持雅澄

平家物語の語法の研究 山田孝雄

國語史概説 吉澤義則         〔橋本〕

f:id:kuzan:20090315222728p:image

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/25146930.html

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E9%9F%B3%E4%BE%BF/

国史大辞典 小松英雄

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものです。