鈴木直『輸入学問の功罪』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。 岡島昭浩がやっております。 一部、JSPSの15H01883,18520354などの恩恵を受けております。

鈴木直『輸入学問の功罪』

鈴木直

『輸入学問の功罪』

ちくま新書

isbn:9784480063427

序章 思想・哲学書の翻訳はなぜ読みにくいのか

  市場による切磋琢磨

  市場から隔離された翻訳

  制度としての翻訳文体


第一章 『資本論』の翻訳

  難解訳文

  最初の『資本論』翻訳

  高畠の工夫

  逐語訳という名の権威

  河上肇翻訳評価

  岩波文庫の登場

  三木清の批判

  大げさな懸念

  代名詞直訳

  三木の責任


第二章ドイツ近代化と教養理念

  文化市場と教養主義

  教養の理念

  ヴィルヘルム・マイスター

  市民階級と商工業

  教養市民の貴族化

  教養の非政治化

  さまざまな近代

  ドイツ近代

  『車輪の下』の世界

  聖職者の選抜制度


第三章 日本近代化の基本構図

  尊皇攘夷と開国

  内からの近代

  外からの近代

  上からの近代

  下からの近代

  四つの要因の錯綜

  福沢諭吉中江兆民

  民権か国権か

  加藤弘之と社会進化論

  民衆への弾圧

  日本近代化についての錯覚

  下級士族の世界

  日本近代化の基本構図


第四章 ジャーナリズムとアカデミズムの乖離 硝

  堺利彦と売文社

  漢文調から言文一致

  一高生の心象風景

  NehmenとGeben

  内面世界への籠城

  美辞麗句の背後の琳しさ

  同時代からの隔離

  カント受容

  近代化の構図と逐語訳の内通


第五章 輸入学問の一断面 カントとヘーゲルの翻訳

   教養としてのカント哲学

  『実践理性批判』の影響力

  さまざまなカント翻訳

  思考実験

  近代自然科学の挑戦

  カント哲学の基本用語

  実践理性の根本法則

  『実践理性批判』の翻訳

  主客転倒

  正確さと読みやすさ

  筆者による試訳

  へーゲル哲学

  『精神現象学』の基本構想

  超難解ドイツ語

  an und fur sichをどう訳すか

  主人と下僕の弁証法


第六章 翻訳とはなにか

  ドイツでの経験から

  仮説と検証

  発見効率

  不安感と効率化のバイアス

  多様性への感覚

  翻訳とはなにか

  母語翻訳

  受験語学の呪縛

  問われる文章のセンス

  哲学書だから許されるのか

  編集者役割

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。