遠藤邦基『国語表記史と解釈音韻論』

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遠藤邦基『国語表記史と解釈音韻論』

遠藤邦基

国語表記史と解釈音韻論 (研究叢書)

国語表記史と解釈音韻論 (研究叢書)

第一章 平安仮名文献の表記

 元永本古今集書法――仮名文献の中の漢字――

  重出歌の表記差異

  書式の多様性

  句読表記

  和歌漢字表記

  漢字表記の目的

  まとめ

 西本願寺本三十六人集の非古典仮名遣 平仮名文献転呼音長記

  筆(書写者)別の非古典仮名遣

  非古典仮名遣の広がり

  語彙別に見る非古典仮名遣

  非古典仮名遺をとる語彙の特徴

  まとめ

 平安仮名資料の「四つ仮名」「開合」の違例表記 古典仮名遺に反する表記

  違例表記解釈

  再び――西本願寺本の違例表記解釈――

  まとめ

 類聚古集表記――ミセケチで訂正したもの―― ミセケチ訂正の意味すること

  転呼音表記の実態

  校訂者の規範に基づく訂正――転呼音現象の場合――

  校訂の目を逃れた語群

  誤った回帰のミセケチ訂正

  転呼音形への校訂

  「オ」と「ヲ」の混同

  まとめ


第二章 古典解釈仮名遣

 解釈に影響した転呼音表記――「なほ(猶)の場合―― 古今集古写本の「なほ」と「なを」

  平安仮名文献の「なほ」と「なを」

  定家筆本の「なを」

  定家漢字表記を選択した理由

  まとめ

 助詞の「お」表記と「ぎなた読み」

  助詞の「お」表記

  ミセケチの意味すること

  助詞「を・へ・は」の

  「お・え(ゑ)・わ」表記の実態

  平安時代末期の「オ」「ヲ」の音価

  句読の箇所と助詞「お」表記

  まとめ

 助詞の「わ」表記と「いろは歌」 近代における助詞「わ」表記

  平安仮名文献の助詞の「わ」長記

  助詞「は」の発音

  助詞の「わ」表記回避の痕跡

  中近世における助詞の「わ」表記

  いろは歌の普及

  いろは歌の長記法

  助詞「わ」表記の特異性

  まとめ


第三章 仮名遣仮名文字遣 誤った回帰――

 「はらは(私)」「はたる(渡)」―― 虎明狂言本用例

  中世近世用例

  ハ行音仮名遣

  「誤った回帰」と尚古思想

  まとめ

 仮名異名――ちぢみ〈え〉―― ちぢみ〈え〉という呼称

  仮名の見立て――「~の字(文字)の場合――

  異体字の選択と仮名文字つかい

  平仮名いろは歌の〈え〉の字体

  まとめ

 「仮名ちがい」の諸相 

  「仮名ちがい」の範囲

  「アハワ三行」の「仮名ちがい

  「む―ん」と「仮名ちがい

  「開合」と「仮名ちがい

  「四つ仮名」と「仮名ちがい

  まとめ


第四章 異文音韻史

 異文の並立――「しぎのはねがき」と「しぢのはしがき」――

  異文成立を支える説話

  異文成立――意識的改訂――

  異文成立――無意識的改変――

  異文成立に関する諸条件

  まとめ

 真名伊勢物語の独自異文

  古注に基づく表記――「衛府無」の場合――

  転呼音の反映した表記――「名乎」「千色」の場合――

  まとめ

 ハ行頭子音唇音退化による異文――青紙(平地)・飛鴈(帰鴈)――

  天正本に引用された和漢朗詠集

  異文成立の条件――ハ行カ行の問題――

  異文成立の条件――ハ行音カ行音の問題――

  異文成立の条件――四つ仮名の問題――

  まとめ

第五章 字体分析の言語遊戯

 牛の角文字――「ひ」から「い」へ――

  古写本表記の確認

  正徹書写態度

  「い」説成立の要因

  「恋」の仮名遣  「こひ」と「こい」――

  「い」説否定の根拠

  仮名文字つかいの影響

  まとめ

 類形漢字言語遊戯――

  「牛」と「午」―― 類形異字――牛と午――

  字画の少異とその許容

  類形漢字識別の実態

  類形字の誤認により生じる問題

  類形宇の諸相

  まとめ

 字体分析の言語遊戯――合字・分字――合字・分字の文化

  誤写・誤認による分字・合字

  合字・分字による異文成立

  文献に登録された合字・分字

  まとめ

 字謎言語遊戯――漢字の初等教育――

  知的言語遊戯としての漢字分析

  言語遊戯漢字分析

  漢字分析の多様性

  漢字分析と教育

  まとめ


あとがき

事項・用語索引

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものである筈です。