語學新書

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
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2020年1月末に消えるそうですが、移転先は未定です。

語學新書

鶴峯戊申

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/50351297.html

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/ka/kaidai_ka101.html

語學新書 二巻二冊

 鶴峯戊申著。天保二年自序刊本刊本に二冊本及び一冊本があり序跋に少異があるが、一冊本は合本であってその際序跋に附加したものと思はれる。序説によれば「詞の品定」と題する廿巻の書中から抜萃したらしい。本書は和蘭文典の組織に則って國文典?を編んだもので、國語を九品?九格?に分け九品は更に數等乃至十數等に細分してこれを説明してゐる。所謂九品とは 

(1)実体言 ヰコトバ 

(2)虚體言 ツキコトバ 

(3)代名言 カヘコトバ 

(4)連體言 ツヾキコトバ 

(5)活用言 ハタラキコトバ 

(6)形容言 サマコトバ 

(7)接続言 ツヅケコトバ

(8)指示言 サシコトバ 

(9)感動言 ナゲキコトバ

であり、九格とは 

(1)能言格 

(2)所生格 

(3)所與格 

(4)所役格 

(5)所奪格 

(6)呼召格 

(7)現在格 

(8)過去格 

(9)未來格

である。本書以前に出た和蘭文典には「蘭學階梯」(天明八年 大槻盤水?著)「蘭學凡?」(文化十三年大槻盤里?著)「六格前篇?」(文化十一年刋 羽粟洋斎?著)「訂正蘭語九品集?」(文化十一年刋 馬場轂里?著)「和蘭語法解」(文化十二年刋藤林泰介?著)等があり、本書は是等文典の影響に依って述作されたものであって和蘭文典の組織による國文典?として最初のものである點にその歴史的價値を認める。然し乍ら和蘭文典をそのまゝ國語に適用した為に欠点矛盾も多く世に行はれなかった。後「詞の錦?」などと改題して刊行して居る。

【參考】

* 「語學究理九品九格総括図式?」一鋪 同じ鶴峯戊申の著。本図は「語學新書」に先だって文化十三年に刋行されてゐる。「語學新書」は本圖の説明である。

亀田次郎国語学書目解題」)


http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ho02/ho02_05629/index.html

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。