篆隷万象名義

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篆隷万象名義

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篆隷万象名義 三十巻

空海著。本邦人の手になる現存辭書中最古のものである。現存最古本は奥書に「永久二年六月以敦文王之本書寫之了」とある。京都栂尾高山寺所藏本であって、他の傳本は皆之に據る。刊本は最近(大正十五年-昭和三年)高山寺本複製のものがある(崇文叢書所収)。本書は支那の古辭書玉篇を抜萃したもので文字の順序・數などは異ってゐるが大體玉篇のまゝである。玉篇は六朝?及その以前或は我奈良朝前後の漢字研究に重要なものであるが今日その原形を見るを得ない(我京都高山寺・滋賀県石山寺にその一部あるのみ)。然るに本書は玉篇原本の面影を傳へ、且つ完全に傳って居る爲、現存玉篇の校訂増補に無二の資料である。尚本書は篆書の研究にも珍重すべきものである。

【參考】

* 弘法大師の文藝。内藤虎次郎 「日本文化史研究」

* 篆隷万象名義解題。山田孝雄 「崇文叢書」第一輯

* 篆隷万象名義を看て。岡井慎吾 「藝文」十九ノ二・三

亀田次郎国語学書目解題」)

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものである筈です。