真田信治『標準語の成立事情』

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真田信治『標準語の成立事情』

真田信治

標準語の成立事情』21世紀図書館84

PHP研究所 1987年3月24日発行

ISBN:4569219616

(文庫 ISBN:4569576079

まえがき

第一章 共通ことば感覚の誕生[中世末期]

 1 宣教師たちの日本語感覚

  生活語説教語か

  『日葡辞書』に見る上の語と下の語

  方言語形分布状況

 2 女房詞は使えない

  話しことば書きことば

  宣教師が使ってはいけないことば

  約百語の女性語

 3 京都ことばが「正しい日本語

  標準としての京都ことば

  現代標準音への移行

第二章 町人たちの日本語談義[近世

 1 伊勢屋、稲荷に犬の糞

  江戸の整備と人口の激増

  世界最大の都市・江戸

  江戸の都市化とことばの変容

  六方ことば

 2 訛りがあるのは下司・下郎

  上方語の影響からの脱却

  江戸ことばの自己主張

 3 きどった言い方・普段の言い方

  “遊ばせ詞”と“持前の詞”

  “遊ばせ詞”志向

  講義のスタイル

  公用語的な表現

 4 江戸時代の「ことば辞典

  京ことばの“ゆれ”

  十八世紀中葉が移行期

  わが国最初の全国方言辞書

  江戸語共通語化

第三章 「標準語」の登場[近代]

 1 文明開化は「漢字の廃止」から

  近代国家として

  三宅米吉日本語統一方法論

  日本語表記についての議論百出

  福沢諭吉の先見の明

  漢文直訳体から平易な文体

 2 「デアル」「デス・マス」論議

  言文一致の試み

  「言文一致会」の果した役割

 3 「標準語」のはじまり

  国語調査委員会

  「標準語」という用語の定着

  東京語準拠論

  全国的な方言調査の結果をも顧慮

 4 ブームになった東京語

  東京語のブーム

  沖縄における混乱

  方言と「普通語

  国定教科書用語

  ラジオ放送の貢献

  方言撲滅運動

  東京と地方の隔たりの拡大

第四章 方言分布標準語

 1 標準語はどのように広がっているか

  『日本言語地図』の分析

  標準語形分布率の全国順位

 2 標準語のルーツを探る

  オソロシイとコワイ

  コワイの分布範囲の拡大

  「とうがらし」の語史

  やはりルーツは上方

  梅雨を表すことば

  九州・四国だけに分布するナガシ

  朝の挨拶ことば

  「早い」の語形

  「起きたか」の表現

  晩の挨拶ことば

 3 ことばが伝わる平均速度

  ことばの伝播パターン

  伝播速度

  「~ジャン」の場合

第五章 歴史の流れとことばの変遷

 1 歴史に消えた標準語

  「どうへん」についての考察

  「どうへん」の意味

  意味の限定化

  「どうへん」の表記

  「どうへん」の来歴

  「常篇」について

 2 外来語の入り方

  シャベルの出自

  シャベルの地域的な語形変化

 3 「ステーション」が「駅」になった理由

  「鉄道略則」に「ステーション」という語

  明治中期は「停車場」

  ステンション・ステンショ

  分布地図によってわかること

  「駅」の復活

第六章 標準語の将来[戦後と現代]

 1 「共通語」の登場

  標準語論その後

  「共通語

  地域共通語

 2 「共通語」と「標準語

  「共通語」の見直し

  これからの課題

付章

 1 階層とことば

  方言にみる社会的階層性

 2 北陸の一山村におけるケーススタディ

  越中五箇山郷を対象にえらぶ

  調査対象者

  対象代名詞

  身分階層に応じた使い分け

  敬語行動の変容

  共同体意識の変化

  「アンタ」使用率の増大

  二度の調査で明らかになったこと

あとがき

1 つむじ風(九州)

2 唇(九州)

3 蜘蛛(九州)

4 蝮(九州)

5 「シェ」音の分布

6 富山県利賀川流域での「シェ」音の動態

7 打消の助動詞「ない」(東日本)

8 推量の助動詞「べい」(東日本)

9 「東京へ行く」(東日本)

10 標準語形分布率の全国順位

11 標準語形の各都道府県分布

12 標準語形分布率が90%以上となる項目数

13 「恐ろしい」

14 「恐ろしい」(愛知・岐阜・三重県境)

15 三重県長島町での「恐ろしい」の表現形の推移

16 コワイを「恐ろしい」の意味で使うか

17 コワイを「疲れた」の意味で使うか

18 「とうがらし」

19 「梅雨」

20 「おはようございます」

21 「こんばんは」

22 「今日は役場に行かなかった」(老年層)

23 「あるではないか」(大阪)

24 シャベルの文献表記

25 シャベルの変化形の分布

26 シャベルの変化経路

27 「駅」の表現

28 自分の生活は中流か

29 真木集落の構造

30 「これはあなたの傘ですか」(1971年)

31 「これはあなたの傘ですか」(1982年)

32 「オマイ」が多用される順位

33 「オマイ」を多用する順位


1 親族名称の表現の変遷 p101

2 小型のものは「シャベル」か「スコップ」か

3 和歌山県田辺市での「南瓜」の表現

4 真木集落の戸数の変遷

5 インフォーマント一覧

6 対称代名詞待遇表現上の段階

7 対称代名詞「ワリ」の変形


真田信治『標準語はいかに成立したか』

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。