畳韻

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畳韻

畳韻 じょういん 二字以上の漢字が同じ*韻母を持っている場合に「畳韻」という。同じ韻母といっても介母が異なっているのは許されるし、声調の違いも捨象される場合もある。同じ*声母を持っていることを示す「双声」と対にして言われることが多いが、中国語擬声語擬態語にあたるものは、双声畳韻の何れかになっているのが普通であるし、擬声語などでないものでも、外来語ではなくて、一字一字に分解しがたいものは双声畳韻になっているものが多い。なお後世の発音では同じ韻母を持っている語でも、その語の成立当時には別の韻母であったこともありうるので、畳韻語か否かは、その組合せが成立した時代・地域の音韻状態によって判断しなければならない。また畳韻は、双声とともに中国語音節構造音韻的特徴をあらわす現象であり、これらを意識することは*反切のさきがけとなったと言われる。『*広韻』の巻末に「双声畳韻法」が載せられているのも、反切理解するためには双声畳韻を用いて説明するとよい、という考え方を示している。

〔参考文献王力漢語音韻学』(一九五六年 〈中国中華書局) (岡島昭浩

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