男信

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
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男信

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http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/n1/kokusyo_na018.html

男信 三巻三冊

 東條義門著。天保十三年刊。初め文化五年初稿成ったときは、「撥韻假字考?」と題して居た。本書はm音とn音との區別を研究したもので、本居宣長が「字音假字用格」「地名字音轉用例」「漢字三音考」「呵刈葭」等で國語には上古には、ん音nはなく総べてむ音mであると云ひ、上田秋成は、ん・む音共に古くから存すると論爭した後を受けて、秋成とは別個の立揚によって、ん・む兩存説を唱へ、宣長の説を覆した。この當時國語學界最高權威者宣長によって唱へられ定説として通用された説を、確實な論據によって訂正した事は國語音韻學上重大な功績であって、寛蔭の「音韻假字用例」は本書による事が少くない。その後間もなく關政方も「傭字例」で、ん・む兩存説を唱へてゐる。猶本書と合せ見る可きものに關政方の「男信質疑」、岡本保孝の「男信存疑?」がある。扨右の「男信」も「傭字例」もn・m音についてのみ研究したものであるが、釋行智は更に進んでその著「悉曇字記眞釋」中に於いてng音についても研究してゐることは吾音韻學史上特記すべきことである。

亀田次郎国語学書目解題」)

本文

http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ho02/ho02_04803/index.html

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものである筈です。