田中義廉『小学日本文典』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
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田中義廉『小学日本文典』

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/50351279.html

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/sa/kaidai_sa099.html

小学日本文典 三巻二冊

 田中義廉著。明治七年刊「語學新書」は和蘭文典に據ったものであったが、本書は英文典の規矩に從って初等教育?に資する爲に専ら尋常普通?の語について説いたもので、明治に至って出來た洋式文典の最初である。本文を字學?・詞學?及び文章學?に分け、字學編では、五十音圖濁音半濁音拗音・或は假名用格及法音便について記るし、詞学編では品詞を(1)名詞(2)形容詞(3)代名詞(4)動詞(5)副詞(6)接續詞(7)感詞?の七つに分け、初に定義を下し。次に性質・用法・種類等項を分けて秩序整然と説いてゐる。この點は西洋文典に倣った長所であって「語學新書」にも見える所であるが更に整って居る。今日の文法書でもこれを踏襲して居る點が多い。然し乍ら他面名詞に格を置き、動詞に時を説き又手爾波助動詞を獨立させなかった如き西洋文典模做の缺陥を見逃す訳には行かない。

【參考】

* 「日本小文典」一冊 田中義廉著。明治十一年刋。「小學日本文典」の説をやヽ訂正し又文章論の大要も記してゐる。

亀田次郎国語学書目解題」)

http://www.lingua.tsukuba.ac.jp/~myazawa/data/bunten/t1_mokuji.html

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/863885

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。