永嶺重敏『雑誌と読者の近代』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
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永嶺重敏『雑誌と読者の近代』

永嶺重敏

一九九七年七月十六日 第一刷発行

日本エディタースクール出版

 まえがき

 凡例


序章 近代日本読書変容と読者

 一 書物変化

  木版から活版

  読書視覚変化

  句読点の普及

 二 読書習慣の変化

 三 「読書社会」の形成

 四 図書館公衆の形成

 五 「国民の読書力

 六 大衆読者層の登場

 七 読書の階級性

 八 知識人読者意識と読書の差異化

 九 大衆雑誌と円本

第一章 読書空間の近代明治の公共空間と音読規制

 一 音読の実態

  文字文化の浸透

  集団的音読

  個人的音読

 二 公共空間の音読

  汽車(電車)

  監獄

  新聞縦覧所

 三 図書館=〈黙読空間〉の制度化

  音読禁止規定

  図書館での音読

  〈黙読空間〉の受容

  音読禁止の意義

 四 学校寄宿舎=〈黙読時間〉の制定

  学校寄宿舎での音読の実態

  「音読室」

  〈黙読時間〉の制定

 五 音読規制の比較

 六 音読から黙読へ

  音読の弊害

  活字文化の確立

  書物に対する態度の変化

  読書の個人化・内省化


第二章 田舎教師の読者共同体

 一 田舎に孤立する教員読者

 二 読者共同体の形成

  教員読書会

  教育雑誌の読まれ方

 三 検閲共同体へ

 四 活字メディアの統合作用


第三章 明治期『太陽』の受容構造

 一 『太陽』の登場

 二 『国民之友』から『太陽』

  『国民之友』の模索過程

  言論の専門化の進展

 三 『太陽』読者層

  『太陽』の想定した読者層

  地方中小都市

  地方大都市

  東京

 四 『太陽』の読まれ方

  『国民之友』の読まれ方

  消費的・視覚的な読み方

 五 明治活字文化『太陽』


第四章 『中央公論』の受容過程

 一 禁酒会会員読者構造

 二 文学読者の増加東京移転後の『反省雑誌

 三 二流総合雑誌読者 明治三〇年

 四 「一流大家主義」戦略の成功 明治四〇年

 五 知識人の必読雑誌

 六 新たな総合雑誌モデルの創出


第五章 戦前の女性読書調査

 一 女性読書調査の概要

 二 読書

 三 新聞

 四 雑誌

  婦人雑誌の割合と普及率

  婦人雑誌の再編過程

  婦人雑誌読者の階層分化

  「工場雑誌」と「修養雑誌

  婦人雑誌文化と総合雑誌文化

 五 図書

 六 婦人雑誌の大衆化


第六章 初期『キング』読者層

 一 『キング』の普及状況

 二 『キング』の読まれ方

  家族共同体による受容

  中間諸団体による垂直的組織化

  青年団員における受容

  農村部における娯楽的受容

  読者への効果

 三 その後の展開


あとがき


第一章 「黙読の〈制度化〉――明治の公共空間と音読慣習――」『図書館界』四五巻四号、一九九三年一〇月。

第二章 「田舎教師の読者共同体」『出版研究』二五号、一九九五年三月。

第三章 「明治期『太陽』の受容構造」『出版研究』二一号、一九九一年三月。

第四章 書き下ろし

第五章 「戦前の女性読書調査  女工・職業婦人・女学生を中心に」『出版研究』一九号、一九八九年三月。

第六章 「初期『キング』読者層とその意識――大衆読者への一アプローチ」『出版研究』一七号、一九八七年三月。

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。