柳田征司『日本語の歴史2意志・無意志』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。 岡島昭浩がやっております。 一部、JSPSの15H01883,18520354などの恩恵を受けております。

柳田征司『日本語の歴史2意志・無意志』

柳田征司

日本語の歴史2意志・無意志

日本語の歴史 2 ―意志・無意志―

日本語の歴史 2 ―意志・無意志―


はじめに

一 「修行者あひたり

 「修行者あひたり」型表現12

  助詞「に」を表していないのではないこと14

  「修行者あひたり」型表現とはどのような表現か15

  古代中世日本語の「あふ」18

  逢魔・逢霊説19

  「相手が借りる」22

  意志形と無意志形とを分化させていない動詞「あふ」24

  無意志の出会いに用いられた「相手にあふ」25

  「修行者あひたり」型表現の衰退27


二 「ある」〔有)「いる」(居)「おる」(居)

 「昔々おじいさんとおばあさんがありました」30

  「をり」の語源31

  「おる」と「いる」34

  南紀方言八丈島方言の「ある」36

  先行研究38

  『竹取物語』の「あり」と「をり」

  「ある」と「いる」「おる」46


意志動詞「忘る」と無意志動詞「忘る」

 有坂秀世氏が考えたこと50

  四段活用の「忘る」51

  四段活用動詞「忘る」の意味56

  下二段活用の「忘る」60

  忘れる内容が主格に立つ例1「我が面の忘れむしだは」61

  「父の写真」63

  大和の歌に見える忘れる内容が主格に立つ例65

  『今昔物語集』に忘れる内容が主格に立つ例は存するか68

  「忘る」の語源69

  「忘れかぬ」「忘れす」その他71

  有坂説が成り立つ可能性74

  忘れる内容がヲ格に立つ確かな例75


四 「前車ノ覆スヲ見テ後車ノ誠ヲ知ル」

 吉田澄夫氏の研究78

  亀井孝氏の指摘79

  『車馬』82

  第九二則の原拠85

  「覆ル」と「覆ス」89

  新古・文体差93

  「前車ノ覆ス」の表現価値95

  『今昔物語集』の「船俄二覆テ」「船打返シテ死ヌ」99

  「前車ノ覆ス」の衰退㎜


意志動詞の無意志用法

  意志動詞の無意志用法

  意志動詞の無意志用法はいつから見えるか

  意志動詞の無意志用法の内実

  主語為手でない場合

  対応する無意志動詞が存するということ

  意志動詞の無意志用法成立とその後

  「〜てしまう」


六 「家の子、郎等多く討たせ、馬の腹射させて、引退く」

  強がり表現・負け惜しみ表現から使役表現の随順用法

  使役表現の許容用法・随順用法の不足

  使役表現の内実

  意志動詞の無意志用法

  武士詞


七 「アイマチ」(過)

  『史記抄』に見える「アイマチ」

  『史記抄』に見える「アヤマチ」

  『史記抄』の「アイマチ」と「アヤマチ」

  その他の抄物に見える「アイマチ」

  「アイマチノ高名」

  その後の「アイマチ」

  「アヤマツ」と「アヤマル」

  キリシタン資料の「アヤマチ」と「アヤマリ」


意志動詞化.使役・無意志動詞化・受身 「散らス」「知らセル」「思わレル」「降らレル」

 他動・使役自発受身接尾語

  奈良時代における「ス」(四段活用)

  奈良時代における「シム」

  奈良時代における「ス」(下二段活用)

  自発受身の「ユ」・「ル」

  無意志動詞に付く「ユ」

  意志動詞化・使役・無意志動詞化・受身

  「ス」(四段活用)「ユ」「ル」の成立

  「ス」(四段活用)「ユ」「ル」の接続

  「ラユ」「ラル」の成立と「ル」「ラル」の定着

  使役「ス」(下二段活用)の成立

  平安時代における使役「サス」の成立

  平安時代における肥大化接尾語「カス」の成立

  なぜ「〜カス」なのか

  平安時代における「〜シテ」と「〜セテ」

  室町時代における「〜シテ」と「〜セテ」

  現代語の「ス」と「セル」


九 「はた迷惑の受身

  自発可能受身尊敬

  「はた迷惑の受身」とは

  受身の類別

  「迷惑」

  「はた」

  望ましくないことだけを表す受身は存するか

  「迷惑」意識・「はた迷惑」意識

あとがき

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものである筈です。