時枝誠記『国語学原論』

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時枝誠記『国語学原論』

――言語過程説成立とその展開

時枝誠記

岩波書店

昭和十六年十二月十日 第一刷發行

昭和二十六年六月二十五日 第八刷發行


第一篇 總論

 一 言語研究の態度

 二 言語研究の對象

 三 對象の把握と解釋作業

 四 言語に對する主體的立場と観察的立場

 五 言語の存在條件としての主體、場面及び素材

 六 フェルディナン・ド・ソシュール言語理論に對する批到

  一 ソシュール言語理論と國語學

  二 言語対象の分析とlangueの概念の成立について

  三 「言」paroleと「言語langueとの關係について

  四 社會的事實fact socialとしての「言語langueについて

  五 結

 七 言語構成觀より言語過程觀へ

 八 言語の構成的要素と言語の過程的段階

  一 文字及び音聲

  二 概念

  三 言語の習得

  四 言語に對する價値意識と言語の技術

 九 言語による理解言語鑑賞

 一〇 言語の社會性

 一一 國語及び日本語の概念 附、外来語

 一二 言語の史的認識と變化の主體としての「言語」の概念


第二篇 各論

 第一章 音聲論

  一 リズム

   イ 言語に於ける源本的場面としてのりズム

   ロ 等時的拍音形式としての國語リズム

  二 音節

  三 母音子音

  四 音聲と音韻

  五 音聲の過程的構造と音聲の分類

 第二章 文字論

  一 文字の本質とその分類

  二 國語文字記載法(用字法)の體系

  三 文字の記載法と語の變遷

  四 表音文字表意性

 第三章 文法論

  一 言語に於ける單位的なるもの

     ―単語と文―

  二  單語に於ける詞・辭の分類とその分類基礎

   イ 詞・辭の過程的構造形式

   ロ 詞辭意味的聯關

   ハ 詞辭の下位分類

   ニ 辭と認むべき「あり」及び「なし」の一用法

   ホ 辭より除外すべき受身可能使役敬譲の助動詞

   ヘ 詞辭の轉換及び辭と接尾語との本質的相違

  三 單語の排列形式と入子《いれこ》型構造形式

  四 文の成立條件

   イ 文に關する學説の検討

   ロ 文の統一性

   ハ 文の完結性

   ニ 文に於ける格

    (一)述語格と主語格 附.客語補語賓語等の格

    (二)主語格と對象語格

    (三)修飾格客語及び補語

    (四)獨立格

    (五)聯想格

    (六)格の轉換

 第四章 意味論

  一 意味本質

  二 意味理解語源

  三、意味表現としての語

 第五章 敬語論

  一 敬語本質敬語研究の二の領域

  二 言語素材表現(詞)に現れた敬語法

   イ 話手と素材との關係の規定

   ロ 素材素材との關係の規定

  三、言語の主體的表現(辭)に現れた敬語法

  四 詞辭敬語表現の結合

 第六章 国語美論

  一 音聲の美的表現

  二 語の美的表現

  三 懸詞による美的表現

   イ 懸詞言語的特質

   ロ 懸詞による表現

    (一)旋律

    (二)協和美

    (三)滑稽

著者著述目録

索引


続編

一九五五年六月五日 第一刷発行

一九八一年二月二〇日 第二五刷発行

第一篇 總論

  一 『國語學原論正篇』の概要と『續篇』への發展

  二 言語過程説の基本的な考へ方

  三 言語過程説における言語研究の方法

第二篇 各 論

 第一章 言語による思想の傳達

  一 傳達の事實

   一 傳達はどのやうに研究されて來たか

   二 傳達の媒材としての音聲と文字

   三 傳達における概念過程

   四 表現における概念規定と描寫の意義

   五 理解における自由と制約

   六 傳達における客體的なものと主體的なもの

  二 傳達の成否の條件

   一 傳達の種々相 ―正解、誤解曲解

   二 傳達の成否の條件

  三 傳達における標準語機能表現媒材の一様性と恒常性

  四 鑑賞の對象とされる傳達事實

第二章 言語機能

 一 言語と生活との機能的關係

 二 言語機能

  一 實用的(手段的)機能

  二 社交的機能

  三 鑑賞機能

第三章 言語と文學

 一 言語研究と文學研究との關係

 二 言語は文學表現の媒材であるとする考へ方

 三 言語過程説における言語と文學との關係

  一 文學は言語である一文學と言語の蓮續性

  二 文學と言語とを分つもの

 四 文學の社會性

第四章 言語と生活

 一 言語生活の實態

 二 音聲言語文字言語

 三 口語文語

 四 標準語方言

 五 文學と生活

 六 シャール・バイイにおける言語と生活との交渉の問題

第五章 言語と社會及び言語の社會性

 一 『正篇』で扱った言語の社會性の問題

 二 言語社會學派における言語の社會學的研究

 三 言語過程説における言語の社會的機能の問題

 四 言語の社會的機能文法論との關係

 五 對人關係を構成する「辭」の機能

第六章 言語史を形成するもの

 一 要素史的言語史研究と言語生活史としての言語史研究

 二 言語史と政治・社會・文化史との關係

 三 言語的關心

 四 資料としての文献と研究對象としての文献

 五 国語史の特質

  一 樹幹圖式と河川圖式

  二 外国語の攝取とその方法

  三 表現における型

  四 言語に封ずる價値意識の轉換

 六 文學史と言語生活史

著者著述目録

索引

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