市川森一
九州弁会話小説
明治初期
長崎
蝶々さん(上) (講談社文庫)
蝶々さん(下) (講談社文庫)
御一新までは、諫早と深堀は共に佐賀本藩の飛び地の属領だったので、なにかと交流も多く、ことば訛りも佐賀弁を基本とする点で共通している。同じ訛りで鼎之助も他国にいる気がしない。
のぼせもん、とは佐賀弁で、血の気の多いやんちゃ者とでもいった意味合いだろうか。