工藤幸雄『ぼくの翻訳人生』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
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工藤幸雄『ぼくの翻訳人生』

工藤幸雄

『ぼくの翻訳人生』

中公新書

isbn:4121017781

はじめに

第1章 言葉の自分史

  1 言葉好き

     重訳

     稀少言語

  2 ロシア語との出遇い

     工員寮での自習勉強

    「ロシア語ができれぽ、ソ満国境あたりに送られるさ」

    「あっ、これがロシア語か!」

     森鴎外に恨み

     多士済々

     恐い親父

     ドイツ語が苦手な理由

  3 引き揚げ、焼け出され、そして終戦

     浪人四年

     CCD(民間検閲局)

     裁判所弁護団翻訳

     号泣

     講読偏重

     先生方の学恩に遠く

     フランス文学

     他人の人生を左右するような干渉はよろしく控えるべし


第2章 翻訳に迷い込むまで

  就職前後

    小説家?医者?

    「君はアカじゃあるまいね」

    『小學國語讀本

     共同通信社に鞍替え

    持ち込み

  筆慣らし

    「一日に四〇〇字五〇枚のスピードで訳す」

    日本語が基礎であり、武器であり、戦場

    人さまの翻業が読めなくなった

  外国語習得

    頑張るか、それとも、さっさと諦めるか

    外国人と見たら日本語で話せ

    万人向けの分野では決してない

    「語学」という言い方が好きになれない


第3章 ぼくの翻訳書

  1 最初の三冊

    若くして自殺した才ある人々

    江川卓との共同作業

    「翻訳は一世代、すなわち三十年しかもたない」

  2 翻訳読本

   「御三家」のおこぼれ仕事

    凝る、凝らない

    遅すぎたアメリカ留学

    「話し方教育

    文学精神のかけらも見当たらない表現行為

  3 囚われの羮

    反抗詩人の伝記

    『囚われの魂』

    結ばれた夢


  4 『古代保存官』

   「ブランディー一本でいいですよ」

    傑作

   「牛の血」という名の赤ワイン

    ハンガリー物

    東欧六力国を一周

  5 楽しくない話 58

    盗訳疑惑

    卑怯な男

    ワルシャワ赴任の経緯

    ポーランド料理の味

  6 「宮仕えはするな。おれたちは、死に向かって突進しているんだ」

    多摩美術大学教授

    帰国から三十年の成果

     井上光晴

    「文学全集ブーム」の余恵

    たまごの色

    シンガーの児童物

    ミッチェナー『ポーランド』

    原作者と訳者とのこころの通い合い

  7 お江戸日本橋、七つ立ち

    カプシチンスキから直接、手渡された新著

    独り占めのように訳せた

    エイジェンーの必要性

    「この本は出しても、あまり意味がない」

    大誤植



うるさすぎる言葉談義

 あるいは、人生とは日本語のすべてに通ずるためには、あまりにも短すぎる

   ◎翻訳に携わる者の必須条件

     覚悟はよろしきや

     絶望的なほど厄介

     トラウマ

     誤訳

     「ドレミの歌」

     明白な誤訳 ゴーゴリの『検察官』

     改善例

     改むるに憚ることなかれ

     変形日本語

   ◎『検察官』ばかりが誤訳ではない 

     訳題

     失敗を防ぐ最良の方法

     &記号

     すべからく

   ◎勝負は日本語

     日本語は論理的でない?

     日本語ブーム

     ブームの背景

     日本語をつまらなくさせているのは

   ◎冒険と反逆 

     文章論

     はたたがみ

     選び抜いた言葉

あとがき

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。