山口栞

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。 岡島昭浩がやっております。 一部、JSPSの15H01883,18520354などの恩恵を受けております。

山口栞

山口栞 三巻三冊

 文政の初東條義門著。天保四年削補、天保七年刊。文政元年奥書ある二冊の傳寫本草稿本である。「言葉の八衢」によって活用研究はその大綱は組織立てられたが部分的には不備な出が少くなかった。本書はその不備・誤謬を補訂したものである。即ち言語音聲の轉ずるのに凡そ三つの差別ある事、誤り易い活用活用時代によって變化してゐる事等に關する研究、五十音の各行についての活用研究、形状言形容詞)の活用、轉聲等に就いての研究、漢文についての研究などである。その中特に形状言の研究が最も出色あるもので、從來も「御國詞活用抄」「脚結抄」「活語斷續譜」「詞の八衢」等にその研究を見たが極めて幼稚不十分であったのを、本書はこれを究めて完全な活用形見出したもので國語學史上特筆すべきものである。(この活用形を「友鏡」「和語説略圖」に於いて圖示して居る)

【參考】

* 山口栞初稿と當時の批評安藤正次國學院雜誌」十五ノ六。

亀田次郎国語学書目解題」)

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/ya/kaidai_ya008.html

f:id:kuzan:20100716223330g:image

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものである筈です。