山口仲美『犬は「びよ」と鳴いていた』

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山口仲美『犬は「びよ」と鳴いていた』

――日本語擬音語擬態語が面白い

山口仲美

光文社新書

2002年8月20日初版1刷発行

第一部 擬音語擬態語の不思議-

擬音語擬態語に魅せられる ーo

 き  よ ほろへん

 毀誉褒貶の言語/昔のものほど面白い/犬は「びよ」と鳴いてい

 た/鳴き声の変遷で分かる猿と人間の関係/物語場面を効果的に

 演出する/和歌掛詞にする/『源氏物語』の美しい擬態語

擬音語擬態語のかたち 25

 匂いで分かる/現代の擬音語擬態語の語型/「ッ」「ン」「ー」の

 大活躍/時代を遡ると/[ABAB]型が日本代表/ある時代だけ

 に栄えた語型/「ラ」「ロ」から「リ」へ

擬音語擬態語の寿命 41

 宝庫は『今昔物語集』/平安時代の使用状況/五三%は現代まで継

 承/消えた擬音語擬態語/流行語ではありません

擬音語擬態語の変化 60

 郷愁の音/三〇年で大変化/"笑い系"が増えた現在/「ビビビッ」

 「プッツン」「ウルウル」/"慎み深くゆっくり"だった三〇年前/

 時代は"過激にすばやく豪快に"

掛詞で楽しむ擬音語擬態語82

 隠された意味はないのがふつう/葉ずれの音/鹿の声に思いを託

 す/「ミウミウ」と「見う見う」を掛ける/人気があった鳥の声/

 和歌ならではの技法

辞典の中の擬音語擬態語99

 国語辞典に載らない日本語/「あっさり」と「さっぱり」の違い/

 意味のわからない解説文/押し入れみたいな項目/「あたふた」を

 「おたおた」で説明されても/カラスは「コロク」と鳴いていた



第二部 動物の声の不思議ー

昔の犬は何と鳴く 肥

 「わんわん」は江戸時代初めから/平安時代は「ひよ」の文字/

 「びよ」は江戸時代中頃まで/「椀」「湾」「腕」/飼犬と野犬の違い

ニャンとせう1猫i 溺

江戸時代は「にゃあ」が一般的/切実な「にゃあご」/「ねうねう」を「寝よう寝よう」に掛ける/猫はいつから日本にいたか

チウき殺してやらう1鼠i 拐

 鼠の名前には「忠」がつく/「チウ」は江戸から/一時栄えた「チイチイ」/室町時代までは「シウシウ」/鼠と雀は同じ声だった

モウモウぎうの音も出ませぬー牛l m

 万葉の牛は英語式/方言に残る「ンモ」/牡牛は「モー」、

 引メーし/東北では「メー」と鳴く/「モー」の活躍

牝牛は

イヒヒンヒンと笑うて別れぬi馬- 闇

 奈良時代は「イ」/「いななく」の「い」から来ている/「イ」が

 「ヒ」に変化した理由/遊廓と馬との関係は深い

われは狐ぢゃこんこんくわいくわい 鰤

 「コン」の声は奈良時代から/掛詞によく使われた「こんこん」

 消えた「こうこう」/機嫌の悪い「くわいくわい」の声

ももんがの鳴きやうを知らぬ 泌

 モモンガの声を求めて探索/モモンガとムササビは同じか/モモン

 グワは化け物/脅し文句・ののしり言葉/元興寺の後継ぎ?

美し佳しと鳴く蝉は  ツクツクボウシー 簡

 漱石はオシイツクツク/「くつくつ」だった/蝉がお経を読むとい

 う発想/ウツクシの異名/転倒に次ぐ転倒の歴史

エピローグ

言及

永江朗『いまどきの新書』p.274

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。