大島正二『漢字伝来』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
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大島正二『漢字伝来』

大島正二

2006.8.18

漢字伝来 (岩波新書)

漢字伝来 (岩波新書)


はじめに

第I章 漢字が日本列島にやってきた

文字のある社会の誕生

 日本は無文字社会だった

 漢字との遭遇

 運命的だった漢字の使用

 不思議な模様とみられた漢字

 漢字中国語文字である

 中国語という言語

 漢字の作られ方

 漢字の三要素

 呉音漢音

第II章 〈漢字文化〉の伝来

   ──百済からの贈物

 古代の朝鮮半島

 金石文の伝来

 『論語』と『千字文』

 『千字文』の伝来をめぐる謎

 漢字の使用がはじまった

 外交文書記録への登場

 見事な漢文

 渡来人の手になる金石文

 漢文は難しい

第III章 漢字漢文学習の本格的な開始

 写経識字層成立

 経書を学習する

 仏教経典を写す

 写経生の仕事

 待遇改善を要求した写経

 識字層の広まり

 固有名詞漢字で書く

 固有名詞漢字の〈音〉によって写す

 音節構造のちがいに苦労

 〈仮借〉という方法を応用して

 〈仮借表記の修得

 万葉仮名の始まり

第N章 漢字文化の確立

 正確な漢字漢文を書く

 「十七条憲法」と聖徳太子

 日本で初めての漢詩

 文字と政治

 歴史書の編纂

 純漢文の『日本書紀

 漢音で書かれた『日本書紀

 木簡の中の国字「鰯」

 漢字漢文日本語

 とは

 が固定していなかった時代

 成立とその背景

 が固定してゆく過程

 漢字漢文訓読

 なぜ漢文訓読するようになったか

 訓点の始まり

 訓点の発展

 東アジアにおける漢文訓読

第V章 漢文日本語化が始まる

 〈漢字文〉の登場

 〈漢字文〉とは

 日本語の統語法で書く

 "音訓交用"の『古事記

 呉音で写された『古事記』の歌謡

 上代特殊仮名遣い

 古代日本語の八母音

 日本語の〈送り仮名〉を書く

 〈宣命書き(宣命体)〉の登場

 〈宣命体〉の背景

 古代朝鮮吏読一〈宣命体〉のモデルか

 和歌──略体と非略体

 和歌文字化

 宣命の〈大書体〉と〈小書体

 万葉仮名日本語を書く

 文字芸術の華──『万葉集』の登場

 『万葉集』に書かれた多彩な万葉仮名

 古代歌謡仏足石歌

 片仮名平仮名の先がけ

 翻訳の始まり

第W章 漢字.日本語化"の完成

    片仮名平仮名の誕生

 仏教徒が始めた〈片仮名草書体から変化した〈平仮名

 漢字をすてて造られた国字

 中国・元朝のパスパ文字

 朝鮮諺文(ハングル)

 漢字を真似て造られ、消えた文字たち

 遼の契丹文字

 複雑な西夏文字

 金の女真文字

 ベトナムの字喃

補章 日本漢字音中国原音の関係を知るために

 「いろは歌」──日本の基本資料

 〈反切〉──中国の基本資料1

 『韻鏡』──中国の基本資料2

 カールグレンの不朽の業績

 日本漢字音中国原音の対照

おわりに

索引

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。