原子朗『筆跡の文化史』

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原子朗『筆跡の文化史』

原子朗

1997年9月10日 第1刷発行

筆跡の文化史 (講談社学術文庫)

筆跡の文化史 (講談社学術文庫)


まえがき


I いま、なぜ筆跡なのか――筆跡についての基礎的考察

 筆跡とは

  書き手の人柄・人間性 19

  活字時代と筆ばなれ

  人間性回復のための書道肉筆 28

 筆跡の理論

  話しことば書きことば 30

  「筆跡性」と「文字性」 32

 「書」と「筆跡

  書道の芸術性 37

  「よい字」と「うまい字」 43

  「無私」ということ 46

 外国の場合

  英字書道ペンマンシップ 48

  フランス・ドイツのグラフォロジー、アラビアの書道

  カリグラフィの文化 55

  中国韓国の現状 58

II 古典筆跡の美

 1 毛筆こそすべて――古典的と浪漫的と

  現存する古筆・名筆 63

  写経の字の巧拙

  筆跡美に対する古典的態度と浪漫的態度 68

 2 優美の時代-平安期を中心に

  万葉仮名の発明 74

  和風筆跡美の完成 77

  実用と美の一致 82

 3 優美の時代鎌倉・室町期を中心に

  武士の筆法 86

  人間味のあらわれ

  鑑賞用の筆跡、流派の出現 95

 4 「売家と唐様で書く三代目」=江戸時代筆跡

  唐様御家流時代背景 97

  庶民へのひろがり 

  印刷文化の影響 


III 明治筆跡

 1 明治は遠くなりにけり 明治前期

  江戸期のなごり 111

  洋学派の隆盛

  毛筆衰退

  新教育体制下の習字教育 118

 2 明治もさほど遠からず 明治後期

  石筆・石盤の文字教育 23

  ペンの普及開始 

  学校教育ペン 32

  硬筆と軟筆の文化比較 

 3 文学者たちの筆跡

  筆記具と紙によるこころの変化 

  ニ葉亭四迷尾崎紅葉山田美妙 143

  斎藤緑雨 46

  福地桜痴 48

  木下尚江堺利彦幸徳秋水 

  樋口一葉 

  北村透谷石川啄木 55

 島崎藤村 56

  田山花袋 58

  徳田秋声正宗白鳥 15

  与謝野鉄幹・晶子 62

  薄田泣菫蒲原有明 

  正岡子規伊藤左千夫斎藤茂吉 64

  森鴎外夏目漱石 

  明治期の神品二点 70


IV  大正の筆跡

 1 二代目たちはリベラルに

  二〇世紀を迎えて 77

  自由教育の功罪

  教学人口の激増 85

  鉛筆万年筆の国産化、そしてガラスペン 87

  「口語体」の時代 91

 2 文学者たちの筆跡

  毛筆文化ペン文化の交替期 

  中里介山 

  芥川龍之介菊池寛 00

  谷崎潤一郎 01

  永井荷風 03

  佐藤春夫 04

  室生犀星 05

  久保田万太郎 06

  武者小路実篤

  志賀直哉

  有島武郎

 北原白秋萩原朔太郎 12

  高村光太郎 15

  尾上柴舟 16

  河東碧梧桐中村不折 18

  宮沢賢治 21


V 昭和筆跡

 1 軍靴のひびきの中で 戦前の昭和

  騒然とする世情 27

  国粋主義と「書道ブーム」

  「サイタ世代」と「アカイ世代」 36

  毛筆にはもどれない社会環境 40

 2 千人針から千羽鶴へ 戦後の昭和

  「墨ぬり世代」 43

  習字教育の再出発

  否めないレベル低下 50

  戦前の反動、創造性の尊重 53

  機械の発達、肉筆の哀退 57

  活字ワープロ文字認知

 3 文学者たちの筆跡

  「草稿」の筆跡 61

  活字の美 66

  「過渡期」の時代

  川端康成横光利一 73

  小林秀雄 76

  中原中也

  堀辰雄 78

  太宰治三島由紀夫 78

  織田作之助

  昭和戦前期の詩人たち 81


むすび 筆跡、これから

  使いすての筆跡 88

  グラフォロジスト宣言

  筆跡、これから…… 94

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