加太こうじ『言葉は世につれ』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
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加太こうじ『言葉は世につれ』

加太こうじ

一九九一年三月十五日 第一刷発行

創拓社

   はじめに

言葉遊び日本人

 替歌 お菓子は幾万あるとても すべて砂糖のせいなるぞ 12

 戦後の替歌 すぎた昔をわすれるようでは 風も笑う日本人 30

 テキヤの口上 万年筆工場が、火事で焼けましたときに、可憐なる女工さんが

 七五、五七調  ツキハオボロニ シラウオノカガリモカスム 51 

 狂歌 へへへへへ へへへへへへ へへへへへ…… 59

 川柳  惚れにくい顔がきて買う惚れ薬 66

 落首   びやぼんを吹けば……カネが物いう今の世の中 73

 早口言葉 ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレ 78

 ハヤシ言葉 チョイナチョイナ……アレワイサノサ 85


私と日本語文章21話

 だれのために書くのか 文章表現は、受け手のあり方によってちがえる

 日本語の特徴 余、拙者、拙、身共、手前、やつがれ、わたし、わたくし

 変化は乱れではない 生活の変化につれて言葉は変わる

 言葉の移り変わり 〈ざんねんびんしけん〉〈さにつらふ〉〈あらがい〉

 漢字の効用  〈雷同〉〈来同〉〈礼堂〉〈来道〉 

 所以と謂   魚の名前カタカナで書けばよい 

 又と復と亦  使わないですむなら仮名

 兼常清佐のこと  単純明快な日本語に変えよう

 漢字御廃止之儀  漢字力低下うれうなかれ

 文語体口語体  話し言葉の変化につれて書き言葉も変わる

 一往と一所懸命  選挙と商業に先導される日本語表記

 大和言葉漢語  町人勢力に対する武士の反抗……

 漢字漢語の渡来  表音文字から表意文字へ 

 東京弁標準語に  明治中期に一応は完成した東京弁

 成句の衰退  学をひけらかす時代はすぎた

 専門家用語  現実の変化発展に即して変わる言葉表記

 絵の具の名前   〈プルシャンブルー〉〈ローズマダー〉〈アイボリーブラック〉

 左翼用語哲学用語  ナントカ的、カントカ的…

 論文万葉調  漢字の使い方のむずかしさ

 高度成長期の流行語   〈総スカン〉〈ヤバイ〉〈うちどめ〉〈アメション〉 

 略語略称時代   〈G7〉〈VTR〉〈セクハラ〉〈オバタリアン〉 



日本の詩――明治大正から昭和

 漢詩 日本漢詩は軍国主義思想のよりどころの一つになった……

 明治の詩 仮名を使って、作りやすく読みやすく 

 翻訳詩 ふらんすへ行きたしと思えども…… 

 大正の詩 かぐろなる糸あかき糸 

 昭和の詩 私も高橋新吉のように、理想をつらぬいて生きたい 

 仲間の詩 君、過ぎし日に何をかなせし 

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。