一歩

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。 岡島昭浩がやっております。 一部、JSPSの15H01883,18520354などの恩恵を受けております。

一歩

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/syomokukaidai/a/kaidai_a018.html

いっぽ

  一歩   二巻

上下二巻に、てにをはの事、假名遣の事を論じたるものなり。即ち、上巻に、過去てにをはの事、現在のてにをは。同詞の事、現在のしの通ひの事、現在のらんの事、付りるらんの事、未來のてにをは、同詞の事、自の詞の事、他の詞の事、疑の詞、同てにをはの事、治定のてにをはの事等を論じ、下巻に、中のえ假名を書く事、端のへ假名を書く事、奥のひ假名を書く事、奥のひの下知の事、ひの假名をみの聾によむ事、ふの假名を書く事、端のい假名を書く事、むの假名の事、うの假名の事、中のゐ假名の事、はの假名をわの聲につかふ事、わの假名を書く事、五音圖等を辨じたり。一名を『一歩假名遣』と云ふ。延寳四年丙辰〔二三三六〕正月。大阪にて版行せり。

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/uwazura/kokusyokaidai/i/kokusyo_i058.html

一歩 いっぽ 語學書二卷

【別名】一歩假名遣?・假名遣一歩抄?

著者】未詳

【刊行】延寶四年正月

【内容】てにをは假名遣の事を記したもので.上卷は過去てにをはの事.現在のてにをは同訓の事.現在のしの通ひの事、現在のらんの事附るらんの事、未來のてにをはの事、自のことばの事、他のことばの事、うたがひの詞、同てにをはの事、治定のてにをはの事.の九項に分つて説いてゐる。下卷は、中のえ假名を書く事、端のへ假名を書く事、奥のひ假名を書く事、奥のひの下知の事、ひの假名をみの聲によむ事、ふの假名、いの假名、むの假名、うの假名中のゐ假名、はの假名をわの聲につかふ事、わの假名を書く事、五音圖(五十音圖)の十三項について記してゐる。著作年代は明かでないが、徳川時代の初期に出來たことは疑ひない。假名遣の事は、定家假名遣(別項)の類に從つたもので、別に、注意を拂ふ程のものではないが、上卷の「てにをは」に就て過去未來現在を説いて居るのは、この時代としては卓見と云ふ可きものである。(五十音ヤ行ワ行を、ヤヰユエヨ、ワヒフヘオと書き、「ワヒフヘオと書て.ワイウヱヲと讀也。如此なる時五音五十字別々にて吉」と云つて居る等は、勿論誤りであるが.五十音圖の變遷を見る爲めには若干參考になる。因に「後世正俗二體初心假名遣」(元禄四年刊)に、本書の抄録が載つてゐる。 〔龜田〕

f:id:kuzan:20100719010742g:image

http://blog.livedoor.jp/bunkengaku/archives/25233271.html

一歩 二巻二冊

 徳川時代初期の作であるが、著者はわからない。延寶四年刊本元禄四年刊「正俗二躰初心假名遣」所載の本書抄録等がある。「てにをは」及び假名遣の事を記したもので、假名遣の事は「定家假名遣」の類でさして見る可き程のものもないが、「てにをは」について過去現在未來を説いてゐるのはこの時代としては卓見である。

亀田次郎国語学書目解題」)

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。