ラジオ

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
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ラジオ

ラジオ (言語生活

 (もともとラテン語)radio 無線電話放送(radio-broadcasting)の意であるが、元来は「光らす、光り輝く、放熱する」の意。ラディウム(radium)も、これから来ている。十五世紀の活版印刷術の発明に伴ない、新聞雑誌(各別項)等の発達は近代において、目で見る文章の極端な発展をもたらした。その後、十九世紀の末にマルコーニ?(Guglielmo Marconi 1874-1937)が無線電信を発明し、さらに二十世紀にはいって、フレミング?(Fleming)が二極其空管を創作して以来、極度に進歩した無線通信は、ついにラジオ放送によってマス・コミュニケーション(別項)の方策として、世界の人類に耳からの通信を伝えることになった。この聴覚のみにたよる通信方法は、印刷術の発達のためにややないがしろにされていた話しことばを、必然的に表面に浮び上がらせた。原始時代、もちろん書きことば(別項)よりもはるかに以前から行われていたこの言語形態は、再びその原始の域を脱して、二十世紀の社会の重要な通信方法となった。それは、時々刻刻人々の鼓膜を打ち、音楽を、講演を、ニュースを伝えて行った。その伝わる速さは、一秒間にわれわれの住む地球を七回り半するという驚異的なもので、その瞬時性のゆえに、一躍時代の寵児となった。しかし、音だけに頼るこの通信方法は、たちまちにして消え去ってしまうという弱点を持っている。つまり、印刷され、書かれた言語は、長く記録に残るが、音は瞬時に消え去る。したがって音声のみに頼るこの言語は、極端に簡単で、極端に印象的であることが要求される。聞いて一ぺんにわかるものでなければ、聞き手はそのあとを追うことができない。ラジオ用語は、書くことばに比べて、はるかにすなおで、わかりやすくなければならないというのは、ここから来ている。したがって、聞く方の側、特に学校の教室等においても、ラジオを扱う以上、すべて音声言語、つまり話しことばの立場から見なければならない。↓放送放送用語。九九〇ぺージ別刷図参照〔ダテ・ノリオ

 〔参考〕 『ラジオ』(毎日ライブラリー)

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