アナウンス

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アナウンス

アナウンス (言語生活) announce 主として器械を通じて広く一般に呼びかけること。場内アナウンス・街頭アナウンス司会アナウンス等が、それである。このことに専門に従事する者をアナウンサーannouncerと言い、特にラジオ放送の告知をする者の称である。その告知するという動作は正確にはアナウンスメントannouncementだが、日本では、この動作をもアナウンスと言う場合が多い。アナウンスメントには主としてスタジオ内で行う紹介放送司会放送、屋外で行う中継放送等、各種のものがある。また予定原稿によるものとその場に応じて自由にアナウンスするものとがある。前者には一般の番組紹介、商業放送広告アナウンスすなわち、コマーシャル・メッセージ(commercial message)、ニュースや気象の放送等がある。アナウンサーとしてむしろ創作的な手腕を要求されるものは、実況の描写、クイズの司会等、その場その場で当意即妙に行われるアナウンスであり、これをアド・リブ・アナウンスメント(ad libitum announcement)と言う。

アナウンスことばアナウンサーに要求されることばは、放送用語(別項)中でも最も洗練され、最も高度の音声言語(話しことば)である。しかもアド・リブにおいては次から次に流れ出るようなことばが必要で、このためには、しっかりした発音語彙文法などを根底とし、その上に絶えずすベての事象に注意を怠らない研究が必要である。その結果として、その使うことばは、発声発音の点でも正確なものであり、内容から言って聞き手に直ちに理解されるようなやさしいものであり、万人に共通の標準語であることが理想である。したがってアクセントの点でも、なまりのない純粋なものが要望される。つまり、音声言語として完全なもの、だれもが手本としていいものが、アナウンサーことばとして望ましい。↓放送。 〔ダテ・ノリオ

 〔参考〕

『アナウンス読本』(NHK)。

放送ばなし』和田信賢

雑誌放送文化』(NHK)。

B.G.Hennecke: The Radio Announcer's Handbook,(1948^1)

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