【ます】

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
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ま・す・ス・セ・シ・セ(自動、四)、座 坐 

(一)在り、居《ヰ》る、ノ敬語。イマス。オハス。ゴザル。六帖、四「君まさデ、荒レタル宿ノ、板間ヨリ、月ノ洩ルニモ、袖ハヌレケリ」

(二){有り、ノ敬語。 字類抄「坐、マス、在、同、神如v在」齊明紀、五年七月、注「天子相見、聞説之、日本國天皇、平安以不」雄略紀、四年二月「是時、百姓、咸言2有v徳天皇1也」萬葉集、二【廿四】「神樂浪ノ、大山守ハ誰ガ爲力、山ニ標結《シメユ》フ、君モ不有《マサナ》クニ」

(三){出デマス。萬葉集、十九【四十四】「葎《ムグラ》延フ、賤シキ宿モ、大君ノ、座ムト知ラバ・玉敷カマシヲ」

(四){行く、ノ敬語萬葉集、十七【三十八】「吾ガ夫子ガ、國ヘ麻之ナバ、ホトトギス、鳴カム五月ハ、サブシケムカモ」

(五){又、他ノ動詞ニ添ヘテ、意ナキ敬語トス。萬葉集、四【三十七】「我が衣、形見ニマツル、敷 、枕離サズ、纏キテサ宿座《ネマセ》(古義ノ)同十九【廿七】長歌「節《フシ》ノ間モ、惜シキ命ヲ、露霜ノ、過ギ麻之ニケレ」(死セルヲ云フ)同、同【三十六】長歌「コギハテム、泊泊《トマリ》ニ、荒キ風、浪ニ遇ハセズ、平ケク、率テ還リ麻世、モトノ國家《ミカド》ニ」「出デます」オハシます」坐シます」高知リます」今ノ口語ニハ、人ノ上、己レガ上、共ニ用ヰル。(此用法、或ハ、申《マス》ノ方カトモ云フ)「召シます」頂キます」遊バシませ」參リましテ」此用法打消ニ、ませぬ、未來ニ、ませう、(ませむノ音便)、接續法ニ、ますれば、ナド用ヰテ、語尾下二段活用ト混ジタルガ如シ。

ま・す・ス・セ・サ・シ・セ(他動、四)申 

【まをす】ノ音便ナル【まうす】ノ約。大鏡、中、伊尹、「入道殿ハ、イトフビナル事ヲモまさルルカナト仰セラレナガラ、イトイミジウ笑ハセ給ヒケリ」景行紀、十二年十月「其聞2天皇車駕1、而自奉v迎v之、諮言」天智紀、十年十月「令2大友王1、奉2宣諸政1」榮花物語、一、月宴、「世ノ末ニ、由ナキ事ノ出來《イデキ》テ、人ノソシリヲオヒ給フコトト、歎カシゲニまし給フ」清輔集「オホヤケニヨキコト奏シ申ストキク人ノ許へ、喜ビニタヘカネテましケル」後葉集、十、物名「くらげヲ海ノ月ト云フ由、人ノましケルヲ聞キテ」




安田喜代門「助動詞マスの源流」?

宮地幸一『ます源流考』

安田喜代門「〈まらす〉と〈ます〉」?

安田喜代門「〈ます〉と〈です〉」?


→【まゐらす】?

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。