【お疲れ様】

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。 岡島昭浩がやっております。 一部、JSPSの15H01883,18520354などの恩恵を受けております。

【お疲れ様】

男「ええ、宿帳を附けに參りました、さぞお疲れさまでいらつしやりませう。

牛「あい、宿の亭主か。

男「いえ、へゝゝゝ手前は宿の手代でございます、えゝお名前の處を一寸記しに參りました、へえ」。

三遊亭円朝「安中草三傳」

 志す旅籠屋は、尋ねると直ぐに知れた、有名なもので、柏屋金蔵。

 そのまま、ずっと小宮山は門口《かどぐち》に懸《かか》りまする。

「いらっしゃいまし。」

「お早いお着《つき》。」

「お疲れ様で。」

 と下女《おんな》共が口々に出迎えまする。

泉鏡花「湯女の魂」

「お早う、昨夜はお疲れ様で」

夏目漱石「明暗」百七十八

『お帰りなさい、ゆうべは……』

 女中が、私の顔を覗き込むようにして、笑った。

『お疲れさま、ほほほ……』

蘭郁二郎「白日鬼」? 19361937


古くは、旅館・宿の人の発言が目立つ。


宅間弘太郎「「御~様」表現の史的考察――「ねぎらい」表現変遷から」

白石大二「だ活形容動詞の語彙」

奥山益朗『日本人と敬語』

倉持益子「「御苦労」系労い言葉の変遷」

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。