『豊後方言集』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
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『豊後方言集』

波多野宗喜・市場直次郎

大分方言

(大分市・大分郡・別府市・速見郡・東国東郡・西国東郡・北海部郡・南海部郡・大野郡・直入郡)

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第一 天文

第二 地理

第三 動物

第四 植物

第五 人倫

父/母/祖父/祖母/曾祖父/曾祖母/孫/曾孫/玄孫/伯叔父/伯叔母/兄/姉/嫡子/末子/主人/主婦/息子/娘/夫婦/後妻//本家/分家/親類/地主/小作人/神主/僧侶/桶屋/丁稚/行商人/乞食/盗人/馬鹿/怠惰者/憶病者/意氣地無/朝寝坊/寒がり坊/饒舌家/お世辭者/お轉婆/吝嗇家/道樂者/醉漢

第六 肢體

頭/旋毛/突額/頬/眉毛/眼球/目脂/眇/隻眼/耳朶/鼻翼/顎/唇/齒莖/啖/唾/咳/咳をする/嚔/吃逆/嘔吐/頚窩/肋骨/鳩尾/腹/腹が痛む/肘/親指/人指指/中指/薬指/小指/左利/腿/臀/膝頭/脛(前)(後)/踵/跋/垢/雲脂/小便/黒子/痣/痘痕/火傷/吃/唖/癲癇

第七 衣食住

第八 器物

第九 人事、年中行事

産婆/出産祝/産衣/襁褓/おしゃぶり/紙鳶/獨樂/お手玉/竹馬/飯事/片足飛/石拳/鬼事/肩車/人形/媒酌人/結納/婚禮/里帰/葬禮/骨拾/遺品分/一周忌/田植/田植祝/虫送/名月/亥子

第十 雜

祭前夜/祭翌日/山車/會飯《だしあひ》/内證金/夜業/絶交/仲間外れ/共有/避病院/稲積/収穫/苗代田/石段/木の切株/塵芥/米の磨汁//一升/五合/二合半/二分の一/三分の一/數へ言葉(物を二つ宛十まで数える語・物を二つ宛二十まで数える語・物を二つ宛三十まで数える語)/挨拶言葉(朝の挨拶・晩の挨拶・天気の挨拶

第十一 代名詞

私/私達/私の家/あなた/貴方方/この人/あの人/あの/この/こちら/あちら/あの邊/その樣、然樣

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第十二 動詞

飽く/驚く/抱く/家を留守に出歩く/掃く/暴言を吐く/泣く/怒る/叫ぶ/呷る/嗅ぐ/負ふ/弄ぶ/羞む/乾く/乾す/むづかる/縛る/子供をからかふ/膿を出す/騙す/濡る/擽る/品をつくる/削る/羨む/引く/吃る/睨む/抓る/食物が腐る/言ひつのる/苦情を言ふ/不愉快である/人のものをせがむ/尖る/曲る/落ちる/轉げ落ちる/倒れる/戯れる/投げる/捨てる/穴を開ける/暖める/尋ねる/阿る/打擲する/破壊する/嘲弄する/狼狽する/化膿する/増す/火に投ずる/柿の渋を無くする/皮膚に痛さを感じる/物の下敷をする/鵜呑みする/其儘にする/虐待する/蜻蛉返りをする/遊んでばかりゐる・惰ける/煽動する/水に浸して柔かにする/便をする/落第する/下痢する/天気が恢復する/加勢する/長座する/はき/\せぬ/病む、病気をする/沸騰する/努力する/堪へきれない

第十三 形容詞

眩しい/身長が低い/執念深い/穢い/珍しい/淋しい/五月蠅い/擽ったい/蒸し暑い/締りがない

第十四 副詞形容動詞

間もなく。やがて/常に/漸く/丸で。全く/悉く。皆/大膽な/生意気な/下品な。粗末な/可愛相な/殘酷な/大層。沢山/到底/既に。最早や/疾く。早く/順次に/先程/わざ/\/無理やり/突然に/案外/何故に/最初に/強く/敏捷な/温順な。おとなしい

第十五 助詞

が/のが/の/に/のに/を/のを/と/へ/に/より/から/まで/で/ので/も/のも/こそ/さへ/ばかり/だけ/きり/ほど/しか/くらゐ/は/ば/て/で/ても/でも/たって/だって/ものの/なら/して/とも/やら/のやら/だの/のか/な 禁止/ながら/ね/な 詠嘆/つつ

第十六 接續詞

けれども/だから/それから/それなら/それとも

第十七 接頭語接尾語

第十八 感歎詞

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第十九 語法

お前達は、六時前に、起きなければ、いけないよ。

旅行は、延びるか、延びないか、まだ。わかりません。

売ってゐないのなら、借りるよりほか、しかたがあるまい。

あいつは、仕事に、飽きると、すぐ、遊びに出る。

死ぬ人も、あるし、生れる者も、あるのだ。

兄は、病気で、寝てゐるが、弟は、元気で、鞠を、蹴ってゐる。

外出しないで、今日は、勉強せねばならん。

酒を飲んだり、歌を、歌ったりして、半日、遊んで、しまった。

私が、落とした本は、たしかに、拾った人が、あると思ふ。

便りが、来なくても、案じないで、待っておいで。

よく御覧、これと、それと、どっちが、古いて? (ママ)

お医者様に、早く、見てもらふ方が、いいでせう。

畑に、花が咲いた。黄色なのは、菜の花で、白いのは、大根だ。

下の、狭い座敷に、雨が、漏ってる。

むづかしい本でも、假名を、つけたなら、おれにも読める。

こんな、うるさい所では、何一つ、考へられない。

去年に、行かれなかったけれど、今年こそは、是非、行くつもりだ。

わたしたちは、妙な事に、母に、叱られるのが、一番、恐しかった。

君は、ずゐぶん、ひどく、虫に、くはれたね。蚊が食ったのさ。

あなたも、奥さんに寝られて、さぞ、お困りなすったでしょう。

誰かに、風呂に、水を、入れさせろ。下女に、火を、たかせる。

何かと、思って、下女に、見せたら、大きな、犬だった。

あれを、ここへ、来させることは、いけない。

花(人名)や、豆は、もっと、よくお煮よ。堅くて、石のやうだ。

一寸来い、此處を見ろ、このいたづらは、きさまだらう。

墨でお書きなさい。筆は、どこです。

これを、十錢ほど、買って下さい。

おい、本を、どれか、とって呉れ。

29お前はもう、あんな事を、するな。決して、そんな事は、致しますまい。

52まであり


用言活用

 動詞

 形容動詞

 形容詞

 助動詞

第二十 語彙補遺

(イ) 天文

(ロ) 地理

(ハ) 動物

(ニ) 植物

(ホ) 人倫・肢體

木挽

石女

泣虫

意地悪者

癩病

斜視

泣き出さうとする顔

顖門

瞳孔

空手

寝返り

帯の緩んで着物の前の揃はぬ様

女の髪の乱れてゐること

(ヘ) 衣食住

(ト) 器物

(チ) 人事・年中行事

(リ) 雜

書籍からの画像で注記のないものは、著作権法上の「引用」の範囲内であるか、著者の著作権が切れて刊行後五十年以上経っているものである筈です。