『日本語の歴史7世界のなかの日本語』

国語史・日本語史周辺(日本文学・日本史・言語学などなど)の覚書です。
最善の説を記録しているものではありません。変な説も記録しています。
書誌として不完全です。
項目の形に規準はほとんどありません*
「検索」ボタンを活用して下さい。 岡島昭浩がやっております。 一部、JSPSの15H01883,18520354などの恩恵を受けております。

『日本語の歴史7世界のなかの日本語』

日本語の歴史7』平凡社

亀井孝大藤時彦山田俊雄

ISBN:4582403077

第一章 日本語の性格

 一〈ことばの歴史〉の流れ

  ことば文化史こころみる困難

  言語の歴史は連続の歴史である

  しかし日本語の歴史にくぎりはあった

  国語史的研究から日本語の歴史

  橋本進吉による日本語の歴史時代区分

  〈時代方言〉としての古代方言近代方言

 〈時代方言〉の境界線はどこにひかれるか

  言語の歴史も他の歴史現象と無縁ではない

  現代は〈言文一致時代

  言語の歴史とは様式と様式との交替

 二 言語の類型

  言語素材としての音は一定している

  日本語音節構成の特色

  日本語と類似した音節構成の言語

  シナ語音節構成の複雑さ

  子音のもっとも多いのはアバザ語

  南アフリカにみられる〈クリック〉

  単語構造からみる言語の類型―孤立語

  膠着語―その典型はトルコ語

  〈膠着〉はアルタイ語の共通特色

  印欧語に代表される居折語

  セム語族にみる〈内部屈折

  孤立↓膠着↓屈折は進化の段階か?

  言語の類型は単語からシンタックス

  日本語シンタックスの特徴

  用言複合体をラテン語動詞とくらべる

  エスキモー語日本語との親近性

  アフリカのスワヒリ語

  言語にうかがう古代人の心性

  日本語にはないスワヒリ語の照応

  スワヒリ語の動詞

  スワヒリ語の関係句

  シンタックスの類似で地理的な関係

 三 日本語はむつかしいか

  ことばの難易とはなにか

  だれにとって日本語がむつかしいかの問題

  チェコ語にあるむつかしい音

  音節構造では日本語は単純

  日本語のもつ妙な性質の音「ン」

  文法の領域にみる日本語のむつかしさ

  英語日本語動詞の相違

  言語の難易をきめるのは相対的な立場

  日本語でむつかしいのはなにか


第二章 民族語ど世界語の問題

 一 民族語の育成

  〈民族時代〉と民族語の確立へ

  アジアの国ぐににみる民族語の確立

  英語公用語とするインドの苦悩

  アフリカの新興国と民族語の問題

  民族語と文字との結びつき

  朝鮮民族諺文

  トルコで成功した文字の改革

  ローマ字の民主性

  ソ連・中共の言語政策

  民族語のなかで文語が民主化される

  新興国や少数民族に遠い共通語への道

  民族語の育成と語彙の問題

  言語学における語彙意味

  語彙の上部構造と下部構造

  語彙近代化は上部構造にかかわる

  民族語の運命と世界語

 二 世界語はどうあるべきか

  狭くなった〈世界

  〈世界語〉の登場する気運

  国際会議における同時通訳と英語の比重

  世界語自然語の改造か、人工語

  自然語世界語としたとを翻訳機械が必要

  翻訳機械をうみだした力

  翻訳機械がもたらした可能

  世界語機能はどうあるべきか

  自然語には知的価値と情的価値とがある

  世界語はもっぱら知的伝達の手段

  知的伝達記号論理学との関連

  必要な一般文法論の再吟味

  新しい世界語のあるべきかたち


第三章 国語問題の歴史的性格と背景

 一 文字様式の諸相

  国語問題への本書の立場 

  〈文字行動〉の歴史的展開を探る 

  片仮名平仮名機能の違い 

  漢字の三体-真行草

  本居宣長漢文についての見解

  洋学者漢字漢文をどうみたか 

  行草から楷書への推移

  楷書体近代生活とのかかわり

  教育に尾をひいた仮名漢字の関係

  明治教科書文体

  明治文章における漢字と仮名の組合せ

  漢字片仮名交じりから漢字平仮名交じりへ 

  送り仮名の問題

 二 国語問題の登場する歴史的背景

  日本語文化史の一断面にとらえる国語問題

  日本語を真の〈民族語〉たらしめるもの

  同族感情にささえられた民族

  明治の歴史と民族の自覚

  国語問題民族語の問題

  すでに解決をみた国語のいくつかの問題

  現代の国語問題国字問題である 

  言語は人間をはなれてひとり歩をする  

 三 仮名づかいがやどす問題の性格

  仮名づかいの問題は長い歴史をもつ

  定家仮名づかいから歴史的仮名づかい

  明治時代仮名づかい論争

  森鴎外正書法を論拠とした 

  正書法がなぜ問題となるか

  アルファベット世界正書法

  正書法仮名づがいとは一致しない 

  〈漢字仮名交じり文〉の登場 

  正書法はむしろ送り仮名の問題

  漢字片仮名交じり文とふり仮名

  ふり仮名廃止論意味

  〈字音仮名づかい〉とはなにか 

  字音仮名づかい仮名づかいではない 

  言語の改革は社会の改革に通じる

  国字問題としての漢字制限

  漢字制限に対する小倉進平の見解

  当用漢字と固有名の標記

  〈芸術としての言語〉の世界 


 第四章 日本語の生命

 一 言語文化の諸相

  言語文化史としての日本語の歴史 

  〈言語文化〉ということばの性格

  〈言語文化〉が「言語文化〉である例

  〈言語としての文化〉を意味する例

  〈言語文化〉のもつ限界

  言語文化の観点からみる日本語の一特徴

  英語における文法上の〈数〉

  日本語における数的な〈多〉 

  日本語ヨーロッパ語との名詞の違い 

  日本語の詩と押韻の問題

  押韻は詩に固有の文法

  日本語の詩に押韻不可能な理由

  ヨーロッパ詩の押韻の歴史

  音韻体系が一つの社会制度であることの意義

 二 漢字文化圏からの離脱

  漢語による西欧文明の摂取

  〈定式〉がイギリス流の〈常識〉に変わる? 

  〈当用漢字〉にみられる漢字機能瀧の破壊

  漢字文化圏からなぜはなれるか

  日本における漢字の特殊な便用

  日本朝鮮とは漢字をちがったかたちでうけいれた

  日本漢文漢詩

  漢字文化圏の直属圏と自治圏

  日本漢字と日本語との直接的連合に成功した 

  外国語語彙借用翻訳との距離

  漢字を契機とするピリセミーとホモニミー

  シナ語語彙体系漢字を通して日本語にはいった

  漢語が無色中立である理由

  漢字文化圏離脱の下地はそのはじめにあった

  漢字とからむ国語問題の悩み

 三 民俗語彙のゆくえ

  言語の歴史をとりあつかう方法

  言語学と立場を異にする民俗学の方法

  民俗語彙とはなにか

  方言民俗語彙の違いは

  地域社会の生活用語

  生産様式の変遷にともなう民俗語彙の消長

  農事に関する語彙の変遷

  狩猟語彙山ことば

  漁業に関することばも変わった

  労働様式の変化と信仰儀礼の低下

  衣食住に関する民俗語彙

  その他の特殊な語彙

  民俗語彙のだどる道

  期待したい民俗学言語学の共同作業

 四 不死鳥の日本語

  日本語列島には日本語連綿と生きてきた  

  日本語の生命と漢語の勢力

  言語そのものとものそのものの世界は別である

  ここにみることばの生命の諸相

  ことばのうえの警戒色と保護色

  ものがなくなればことばもなくなる

  日本語は不死鳥である

  開音節原理をくずす方向とそれをはばむ伝統のちから

  〈はねる音〉の正体はなにか 

  〈つめる音〉は音のない音節

  古代日本語をかえたもう一つの現象〈音便

  イ音便にみる変化の傾向

  なにが日本語の歴史的統一をたもちえさせたか

  日本語日本民族の同族感情の函数


刊行を終えて

日本語の歴史総索引

 事項

 語彙

 文献資料

 人名

 別欄

別欄

同語線 

字音仮名づかいの一斑

岐阜の由来 

ジョイスの実験小説

文法的にみたラテン語

田の神信仰にまつわる語

民俗語彙をおしのける漢語

イロリをめぐる民俗語彙 


月報

日本語うらおもて 坂田雪子?

編集を終えて 亀井孝


執筆

書籍からの画像で注記のないものは、著者の著作権が切れ、刊行後五十年以上経っているものである筈です。